年金情報流出問題 ウィルス感染源は人事部門のパソコン端末に集中
2015.06.07
ウィルス感染した端末から大量のデータが流出
日本年金機構において外部からの不正アクセスにより、同機構が所持する年金情報の一部が流出した問題。持ち出された個人情報は約125万件におよび、これらの情報の悪用などが懸念されている。
関係者の話によれば、最初にサイバー攻撃を受けたのは人事部門のパソコン2台。5月21日から3日間の間に、同端末から外部に向けて不審な通信が行われた形跡があり、この間に何者かが大量の個人情報を引き出したと考えられている。
情報の流出はウィルスメールによる不正アクセスが原因とされ、ウィルス感染が確認された端末は27台。そのうち24台が東京本部の人事部門が保持するパソコンであり、組織の中枢を狙った大規模なサイバー攻撃が行われたとみられる。
流出した基礎年金番号は変更する
流出した情報は「基礎年金番号」「名前」「生年月日」「住所」であることが判明しており、同機構では基礎年金番号の変更を実施すると発表。専用コールセンターを配するなどして対応を行っている。
さらに現在、年金情報の流出問題を利用した振り込め詐欺や個人情報の詐取などの二次被害も起こっており、同機構は広く注意を呼びかけている。
(画像は日本年金機構のホームページより)
▼外部リンク
日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/n/www/index.html
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