兵庫県警巡査長、ひき逃げ捜査を放置容疑で書類送検!?

2016.05.08
車両特定しながら、ひき逃げの捜査を放置

平成28年5月2日、兵庫県警は、ひき逃げ被害の通報を受け、ナンバーの目撃情報から関係車両を特定したのにもかかわらず、それ以上の捜査を怠ったとして、飾磨署交通1課の男性巡査長(30)を犯人隠避と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで神戸地検に書類送検し、停職1ヶ月の懲戒処分にした。

県警監察官室によると、巡査長は平成27年9月、同県姫路市内で発生した軽傷ひき逃げ事件を捜査。被害者の男性が目撃したナンバーと車種から、逃げた乗用車を1台に絞り込み特定したのに、「該当車が43台あった」と多数あるように装った虚偽の報告書を上司に提出、捜査が難しいように装いって、事件処理を放置した疑い。

同12月、被害者の男性が自ら件の乗用車を発見して県警に連絡し、捜査の過程で不正が発覚した。別の捜査員が事件処理を引き継ぎ、乗用車の運転手である50代女性に道路交通法違反(横断歩行者妨害)容疑で反則切符を交付したという。

処理追いつかず放置、警察官としての職業倫理は?

巡査長は「処理が追いつかなかった。捜査に嫌気が差し、手持ちの事件を増やしたくなかった」と供述し、容疑を認めている。巡査長は、同件以外にも人身事故8件の捜査を最大8ヶ月放置していたという。

(画像は兵庫県警HP)

▼外部リンク

兵庫県警
http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/

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高野勤一
高野勤一