北広島市、団体会費約32万円を使いこんだ横領職員を懲戒免職
2016.05.04
平成28年4月28日、北広島市は、市が事務局を担う団体「平和の灯を守る市民の会」の会費収入を担当職員が横領したとして、20代の市民環境部主事を28日付で懲戒免職としたことを発表した。
横領総額は、321,215円。既に本人から全額返済済みであるという。刑事告発するか否かについては、現在、顧問弁護士と協議中であるとのことだ。
横領が行われた「平和の灯を守る市民の会」は、広島市から分火された平和記念公園の「平和の灯」を守り、平和に係る啓発事業を行う団体。
その事務局を担当していた職員が、団体の会計の収入である会費を使い込んでいた。横領行為は平成27年6月から今年3月にかけて、複数回・常習的に行われていた模様。
一度の横領額は数千円から数万円で、主にパチンコなどの遊興費に充当していたという。年度末に団体の口座の入金と支出を別の職員が照合した際に不明な点があることに気が付き、発覚した。
それまで違法行為を見抜けなかったのは、通帳を管理していたのが団体の担当職員一人であったため。
市は地地方公務員法で規定される法令等及び上司の職務上の命令に従う義務、信用失墜行為の禁止に違反するとともに、全体の奉仕者としてふさわしくない非行でありその責任は極めて重いとして、地方公務員法第29に基づき、28日付で担当職員を懲戒免職とした。
同職員の上司についても、管理監督者としての職務を怠ったとして、団体事務局である前市民環境部主査であった60代の建設部主任と50代の市民環境部課長が3ヶ月給料を10分の1に減給。団体事務局外の管理監督者である50代の市民環境部部長も同日付で戒告処分とした。
また、市民に対する信頼を著しく損ねたこの不祥事の責任を取って、市政のトップに立つ者として責任をとり、上野正三市長、道塚美彦副市長がそれぞれ1ヶ月給料を10分の1に減給した。
同市は、臨時の部長会議において、改めて綱紀の保持・再発防止の 徹底を図ったほか、全庁において準公金を取り扱う部局で会計処理 状況を点検するとともに、直ちに内部統制システムを構築し、抜本的な再発防止策を整備するとのことだ。
上野市長は「公務への信頼を損なったことを深くおわびします。二度と起こらないよう、全力を挙げて綱紀の保持に努めます」と謝罪した。
(画像はイメージです)
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