鋼材移動中に事故、約2tの鋼材ぶつかり男性2人死亡

2016.04.02
作業中の事故、安全管理は万全だったのか!?

平成28年3月29日午前8時半ごろ、秋田県南秋田郡井川町浜井川字家の東にある株式会社スズキ部品秋田(スズキ株式会社の全額出資)の工場で、大型トラックの荷台から鋼材を降ろす作業中だった男性社員2人に、クレーンで移動していた重さ約2トンの鋼材の束がぶつかり、病院に運ばれたが、いずれも死亡した。

五城目署はつり上げられた鋼材のバランスが、何らかの原因で崩れたとみている。死亡したのは同町今戸字新堤に住む京谷正樹さん(59)と、男鹿市野石字天山に住む太田裕さん(53)の2人。

同署によれば、トラック後方で、鋼材(直径5センチ、長さ約8メートル)を約20本まとめた束を荷台から降ろすため、天井に設置されたクレーンのリモコン操作を太田さんが担当。トラックと鋼材置き場の間に立って、京谷さんが鋼材を引っ張って向きを変えるなどして誘導していた模様。

同署は、つり上げられた鋼材が振り子のように揺れ、2人に次々とぶつかったとみている。2人は共に胸を強打されていた。荷台にはトラックの運転手がいたものの、幸いけがはない。最後の七つ目の束を降ろす最中に事故は起きたという。

同署は現場の安全管理態勢や作業手順などに問題がなかったかなどを捜査している。同様に秋田労働基準監督署も現場を調査した。

(画像は株式会社スズキ部品秋田HP)

▼外部リンク

株式会社スズキ部品秋田
http://www.suzuki-akita.co.jp/

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高野勤一
高野勤一