金属労協 2016年春闘に向けて非正規雇用の労働者も賃上げ要求へ

2015.12.08
金属労協、2016年春闘方針を決定

自動車や電機などの労働組合で構成される全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)は、2015年12月4日第58回協議委員会において2016年春闘方針を決定した。

2016年も「デフレ脱却」と「経済の好循環」実現に向けて、最大限の取り組みを行い、継続的に賃上げを獲得する方針であるとした。

正規社員基本給3,000円以上の引き上げを要求

賃上げとして基本給の3,000円以上の引き上げを求めた。さらに、一時金については、今回は特に、長年掲げた「年間5ヶ月分以上」の重みを踏まえ、「5ヶ月分以上」にこだわった要求・交渉を要請した。

非正規労働者についても賃上げ方針

直接雇用された非正規労働者(期間工やパート社員など)について、組合に加入しているかどうかにも関わらず、すべての労働組合が各産業別の賃上げ要求基準を踏まえて時給の値上げ額など具体的な水準を設定し賃上げを要求することを、初めて方針に盛り込んだ。

非正規労働者は、大手メーカーの労働組合に加入していない場合が多いが、今回の方針は、非正規労働者の処遇改善に取り組むよう加盟する組合に強く促し、金属産業で働く者全体の賃金の底上げを目指すものとなっている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

金属労協第58回協議委員会
http://www.jcmetal.jp/oshirase/11338/

記事をシェアする

高野勤一
高野勤一