来年度の就職面接は6月解禁 2年連続の見直しに

2015.11.25
今年の8月解禁から2ヶ月前倒しされる

経団連の榊原定征会長は20日に都内で記者会見を行い、面接などの採用活動解禁の時期について、来年度は6月1日に変更すると発表した。

今年度の8月1日解禁から2ヶ月前倒しとなる来年度の採用活動。2年連続の見直しとなるが、難色を示していた大学側が経団連の変更方針を容認したことを受け、榊原会長は以下のように述べた。

「就職活動の長期化で学業に悪影響を及ぼしている状況は明らかで、見過ごすことはできない。大学や政府の関係者からはほぼ理解を得られた」
(NHKニュースより引用)

今年実施された採用スケジュールの後ろ倒しにより、学生の就職活動は長期化。経団連が行ったアンケートでも、採用選考活動に悪影響があったとする企業の割合は9割近くに及び、学生も9割以上がマイナスの影響を受けたとしている。

広報活動は現行通り3月スタート

来年度の採用スケジュールはどう変わるのか。企業説明会は現行通り3月解禁となるため、それに向けた準備がすでに多くの企業で始まっている。広報活動を3月に後ろ倒ししたことは、学部3年生が落ち着いて学業に専念できると大学側も評価している。

採用活動の解禁は6月に前倒しすることで、学生の学習機会の確保と長期化した就職活動の是正の両者に配慮した形。今年の採用スケジュールについて多くの問題点が指摘されたことを受けての変更となるが、2年連続の変更はまた混乱を呼びそうだ。

(画像は一般社団法人 日本経済団体連合会のホームページより)

▼外部リンク

一般社団法人 日本経済団体連合会
http://www.keidanren.or.jp/

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