国家公務員約22万人が参加 政府主導の朝型勤務「ゆう活」がスタート

2015.07.02
仕事を早めに終わらせてオフを楽しむ

政府が進める朝型勤務「ゆう活」が1日、全国約22万人の国家公務員を対象にスタートした。

朝早く出勤することで残業を減らし、夕方からのプライベートタイムの充実化を図る「ゆう活」。夏の生活スタイルを変革し、長時間労働の抑制やワーク・ライフ・バランスの実現につなげるのがねらいだ。

「ゆう活」の対象となる国家公務員は8月末までの2ヵ月間、勤務時間を1~2時間前倒しし、残業をせずに定時の帰宅をめざす。1日朝には霞ヶ関の中央官庁でも、多くの職員が早朝に出勤する姿が見られた。

労働生産力の向上やコストダウンなどのメリットも

厚生労働省は昨年、「働き方改革推進本部」を設立。「ゆう活」などの取り組みを通じて、民間企業に対しても働き方の見直しを呼びかけている。

総務省統計局の「労働力調査」によれば、平成25年における週60時間以上働く雇用者の割合は全体の8.8%。残業により長時間労働を強いられるケースは依然として多く、さらに男性が家庭に時間を割けないことから、子育て中の女性が働きたくても働けないという悪循環も発生している。

「ゆう活」は労働者の生活の質を高めるだけではなく、企業側にもメリットが。従業員の健康向上によって福利厚生コストが減るだけでなく、業務の効率化や労働生産性の向上も期待できる。残業が当たり前となっている職場では、まず働き方に対する意識改革から始めてみてはいかがだろうか。

(画像は政府広報オンラインのホームページより)

▼外部リンク

政府広報オンライン/ゆう活-はじめよう!夕方を楽しく活かす働き方
http://www.gov-online.go.jp/tokusyu/u-katsu/index.html

厚生労働省/夏の生活スタイル変革について
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/

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