昨年度の福井県内の建設現場、業者の8割以上が安全法違反!?過去最悪の結果
2016.06.16
平成28年6月7日、福井労働局は、建設現場での労働災害の防止を図るために県内4労働基準監督署が建設工事現場に立ち入って行った、平成27年度の労働災害防止に係る監督指導の結果を発表した。
これによれば、土木工事現場については77の関係業者のうち72.7%にあたる56事業場、建築工事現場については232の関係業者のうち86.2%にあたる200事業場において労働安全衛生法の違反が認められたという。
公共工事に係る建設工事現場についても、45の関係業者のうち80.0%にあたる116事業場、それ以外の建設工事現場については164の関係業者のうち85.4%にあたる140事業場において労働安全衛生法の違反が認められた模様。
福井県内の建設工事現場で平成27年度に労働安全衛生法に違反した業者数は、実に82.8%にものぼり、工事現場数も74.6%であった。
前年度に比べ、前者は17.3ポイント悪化し、後者も12.9ポイント悪化した。これはデータが残る平成17年度以降で最悪の結果であるという。
違反事項では、「墜落・転落等による危険防止措置義務違反」が最も多く、45.6%にあたる141事業場で認められた。次いで、「元方事業者の講ずべき措置義務違反」が17.5%にあたる54事業場で認められた。
福井労働局は、労働災害多発業種である建設業における労働災害の約3分の1を占める、「足場等からの墜落・転落災害」の防止対策を重点的に推進することにより、労働災害の減少、死亡災害の撲滅を図る方針。
▼外部リンク
福井労働局 報道発表資料
http://fukui-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp.pdf
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