2015女性が輝く先進企業表彰

2015.12.29
女性が輝く社会を実現する企業を表彰

21日、安倍晋三内閣総理大臣及び加藤勝信一億総活躍担当大臣出席の下「2015女性が輝く先進企業」表彰式・懇談会が開催された。

この表彰は、「女性が輝く社会」の実現に寄与することを目的とし、役員・管理職への女性の登用に関する方針、取り組み及び実績、並びにそれらの情報開示において顕著な功績があった企業を表彰するものである。

表彰には、内閣総理大臣表彰と内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰がある。

内閣総理大臣表彰企業2社

内閣総理大臣表彰には、株式会社千葉銀行及びSCSK株式会社の2社が表彰された。

内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰5社

内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰には、井村屋グループ株式会社、株式会社西部技研、第一生命保険株式会社、株式会社ファンケル、メック株式会社の5社が表彰された。

株式会社千葉銀行の取り組みとは

株式会社千葉銀行の女性登用状況は、従業員数4,461人に対し、女性従業員比率40.9%、女性管理職数282人(女性管理職比率15.1%)、女性役員2人(女性役員比率11.1%)である。

また、平成26年11月には、全国地方銀行協会会員全64行の頭取が参加する「輝く女性の活躍を加速する地銀頭取の会」を立ち上げた。

その中で、地銀の女性従業員が、勤務する地銀のエリア外に転居し退職する場合に、就労の希望があれば会員行に紹介する「地銀人材バンク」を設けた。

ほかには、各地銀の取り組みを底上げするための「女性活躍促進研究会」及び「女性リーダー育成部会」を発足した。地銀全体での女性の活躍推進に向けて、取り組みを進めている。

SCSK株式会社の取り組みとは

SCSK株式会社の女性登用状況は、従業員数7,570人に対し、女性従業員比率17.1%、女性管理職数53人(女性管理職比率6.7%)、女性役員2人(女性役員比率2.8%)である。

特にIT業界特有の長時間労働からの脱却を目指し、仕事と育児の両立や女性の活躍促進を支援する様々な施策を打ち出してきた。

働き方の改革として、2013年度から「スマートワーク・チャレンジ20」を掲げ、月間平均残業時間を20時間未満、年次有給休暇を20日間完全取得を目標に全社運動を実施している。

この取り組みによって、月間平均残業時間が2008年35時間であったものが、2014年度実績18時間16分と削減、年次有給休暇取得日数は13日から19.7日へと向上している。さらに、全社員が生産性を上げ、成果を出す風土づくり・意識改革を推進している。

女性の活躍「見える化」サイト

内閣府は、このほかにも公表の合意を受けた上場企業について、役員・管理職への女性の登用、仕事と生活の両立推進等に関する情報を、業種別に整理して公表している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

プレスリリース
http://www.gender.go.jp/policy/mieruka/hyosyo.html

女性の活躍「見える化」サイト
http://www.gender.go.jp/policy/mieruka/company/

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高野勤一
高野勤一