厚労省 ストレスチェックプログラム配布開始

2015.11.28
ストレスチェック質問票の配布開始

厚生労働省は、ストレスチェックの実施を円滑にすすめることができるよう、平成27年11月24日より簡単に実施できるプログラムの無料配布を開始した。

推奨する質問票(職業性ストレス簡易調査票)には、仕事について、自分の精神状態について、周りの人たちとの関係性について、生活においての満足度についての4部門57項目が記載されている。

ストレスチェック質問票は下記URLからダウンロードにより入手できる。

ストレスチェックとは

医師・保健師等が行い、従業員が簡単な質問票に解答することで、従業員自身がストレスの状態を把握することができるものである。

労働安全衛生法の一部を改正する法律(平成26年6月25日公布)により、50人以上の従業員を雇用する事業者に対し、従業員のストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度として創設された(平成27年12月1日施行)。

「医師による面接指導」が必要とされ、本人から申し出があった場合は、面接指導を行い、必要によっては労働時間の短縮などの措置がとられる。

従業員の地位は守られるのか

質問票は従業員の重要な個人情報であるため、第三者や人事権を持つ社員による回収は禁止されている。その結果についても、本人の同意なしには事業者には開示されない、などの従業員保護が規定されている。

面接指導の結果から、事業者が従業員に対して不利益な取り扱い(解雇、雇い止め、退職勧奨、不当な配置転換、職位の変更など)を行うことなども禁止されている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

厚生労働省プレスリリース「ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/

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高野勤一
高野勤一