性別、年齢、学歴、名前を伏せて採用 「ブラインド採用」

2017.06.21
能力のみで評価・採用 「ブラインド採用」

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は、年2回発行している人事・採用専門誌「ヘイズ・ジャーナル」の最新号を発行したことを6月15日に発表した。

この最新号では履歴書や職務経歴書から名前や性別、年齢、学歴を除外、能力のみで評価して採用する取り組み、「ブラインド採用」の増加を取り上げている。

採用における無意識の偏見

ブラインド採用を取り入れる目的は、採用において無意識の偏見や先入観が入り込まないようにするためであり、職場のダイバーシティ(多様性)を促進させるという。

ヘイズのダイバーシティ責任者、イヴォンヌ・スミスは無意識の偏見について「例えば、自分と同じ人種の名前かどうか、自分と同じ大学に通っていたかどうかで、感じ方が変わる」、「そうした先入観が今後のキャリアや可能性を大きく左右し兼ねない状況をひき起こすかもしれない。」と語っている。

研修などで方法論を身に付ける必要も

ヘイズのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジはブラインド採用について「企業や組織は採用において人材の多様化を確実に進めることができ、求職者側も自分の強みを認めてもらうチャンスが高まる。さらに雇用主も、企業ブランドの訴求に努めることができる。」としている。

さらにブラジは、採用担当者が、研修などを受けることにより「無意識の偏見」を認識し、偏見や先入観をしっかりと意識してうまく対応する方法を身に付ける必要があることを指摘している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社
https://www.hays.co.jp/press-releases/HAYS_1894490JP

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高安仁志
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