昇給・昇格も継続。新菱冷熱工業、定年を60歳から65歳に引き上げ

2019.12.24
退職金の積み上げも65歳まで継続

新菱冷熱工業株式会社は、2019年12月18日、定年を60歳から65歳に引き上げる新制度を2020年4月より導入すると発表した。

新菱冷熱工業は、建設設備を中心として事業を展開し、空調設備業界ではリーディングカンパニーとして認知されている企業。導入される新制度では、昇給・昇格・退職金の積み上げも65歳まで継続されるという。

人材不足が課題となっている建設業界

新菱冷熱工業が属する建設業界では近年、少子高齢化や就労人口そのものの減少といった要因から、人材不足が大きな課題となっている。そのため、シニア層や女性など多様な人材が活躍できる環境の整備を進める取り組みが、多くの企業で行われるようになった。新菱冷熱工業が今回導入を発表した65歳定年制も、こうした取り組みの一環にあたる。

この65歳定年制では、2020年3月末定年退職者より、定年年齢を60歳から65歳へと引き上げる。入社から65歳まで昇給・昇格は継続され、また退職金給付ポイントも継続して加算される。なお、2020年3月末時点で60歳以上65歳未満の嘱託再雇用者については、60歳で定年退職した際と同様の処遇で再任用を行うという。

シニア層の高い技術力と豊かな経験の活用も目指す

建設業界は、他業界と比べて「働くシニア」層が多い傾向にあるという。こうした状況にあって新菱冷熱工業は、65歳定年制導入によって人材を確保するのみならず、シニア層の高い技術力と豊かな経験の活用も目指すとしている。

同社は今後も、従業員が安心して長く働き続けられる環境を整備することで、会社の活性を高めるとしている。

(画像は新菱冷熱工業の公式ホームページより)

▼外部リンク

65歳定年制を導入 65歳まで昇給・昇格・退職金の積上げを継続 – 新菱冷熱工業株式会社
https://www.shinryo.com/news/20191218.html

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