セラク、「人材のパフォーマンス予測・最大化」を東大と共同研究

2019.09.10
川口大司教授研究室と共同研究

株式会社セラクは、2019年9月4日、「人材のパフォーマンス予測・最大化」に関する共同研究契約を、東京大学との間で締結したと発表した。

セラクは、デジタルトランスフォーメーション事業やシステムインテグレーション事業などを展開している企業。同研究は、東大大学院経済学研究科・川口大司教授研究室と同社が共同で、人事関連データを用いる形で行われる。

入社時情報で、数年後のパフォーマンスを予測

近年、少子高齢化・グローバル化・働き方改革・AIなどの先端テクノロジーにより、日本企業を取り巻く労働環境は急速に変化している。このめまぐるしい状況においても成長を実現すべく、企業は人材の有効活用を重要な課題と認識するようになった。セラクと東大の共同研究は、こうした状況に対応すべく行われる。

川口教授は、労働経済学と教育経済学の実証研究、特に人的資本形成過程の分析とその経済格差への影響に関する実証分析を、多く行ってきた経歴を持つ。また、人事データを用いた企業内人事管理についても、研究も行っている。共同研究では、これらの知見を活用し「入社時の情報を用いて数年後の人材のパフォーマンスを予測」することが目指される。

仕事満足度・労働生産性の向上を図る

同研究においてセラクは、2000名を超える所属エンジニアを対象として、入社時および初期研修期間中のテストスコア・学習速度・資格・技能と、数年後のパフォーマンスとの相関関係を分析・研究。その結果を、人材採用・教育・人事判断にフィードバックすることで、定着化や仕事満足度・労働生産性の向上を図るとしている。

なお同研究で利用される人事データは、個人が特定できない情報とされている。

(画像はセラクの公式ホームページより)

▼外部リンク

東京大学と「人材のパフォーマンス予測・最大化」に関する共同研究を開始 – 株式会社セラク
https://www.seraku.co.jp/info/2019/09/p20190904/1533

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