マイクロソフト、AIについての書籍を無料公開。雇用に与える影響の調査も実施
2018.05.24
日本マイクロソフト株式会社は、2018年5月22日、書籍『Future Computed:人工知能とその社会における役割』日本語版の無料提供を、同社サイトにて開始した。
同書は、AI(人工知能)の方向性および倫理など社会的な課題に対する同社の見解を述べた書籍。AIが雇用に与える影響についての調査結果も、あわせて公開されている。
AIの普及は、企業の生産性向上およびイノベーションの加速、また疾病・飢饉・気候変動・自然災害の解決につながることが、期待されている。アジア太平洋地域の多くの組織においては、AIは既に明確な経済的な恩恵をもたらした。グローバル海運大手であるOOCLは、AIを自社のビジネスに適用することで、年間1000万ドルのコスト削減を実現したという。
しかしその一方でAIは、雇用の減少に対する影響について懸念されている。同社は、パーソナルコンピューティングの普及によりタイピストが不要になったことと同様に、AIの発展もまた雇用の形を変えていくと予測。人々は将来の職業に向けた準備を行い、企業は成功のために必要な人材にアクセスする手段を確保することが、それぞれ重要であるとしている。
同社は、音声認識や推論といったAIの構成要素があらゆる人に提供され、独自のAIソリューションを構築可能にすべきであると考える。そしてAIの未来は、AIが社会と経済にもたらす恩恵についてのビジョンと、課題への対応方法を理解している人によって、構築されるべきであるとしている。
なお、アジア太平洋の15ヵ国・地域のビジネスリーダーを対象として実施された調査では、今後3年間で85%の雇用がAIなどにより変化するという結果が出たという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
AIが雇用に与える影響 – 日本マイクロソフト株式会社
https://news.microsoft.com/
Future Computed:人工知能とその社会における役割 – 日本マイクロソフト株式会社
https://news.microsoft.com/
「Future Computed:人工知能とその社会における役割」 日本語版の提供開始 – @Press
https://www.atpress.ne.jp/news/156910
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