最低賃金引き上げに向けて中小企業を支援「キャリアアップ助成金」
2016.08.29
25日、経済産業省は、厚生労働省と連携し、最低賃金引き上げに向けた環境整備のために、中小企業・小規模事業者向けの支援策を発表した。
具体的には、中小企業庁が中小企業に対して、ワンストップ・無料相談窓口を開設する。
厚生労働省の「キャリアアップ助成金」を通じては、非正規雇用といわれる有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者に対し、処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成する。
今回の最低賃金引き上げに伴い、「キャリアアップ助成金」の「賃金規定等改定(処遇改善コース)」において、全て又は一部の、有期契約労働者等の基本給の賃金規定等を2%以上増額改定し、昇給した場合、助成措置が受けられる。
全ての賃金規定等を増額改定した場合、対象労働者の数によって次のように助成される。※括弧内は中小企業以外の額である。
1~3人の場合10万円(7.5万円)、4~6人の場合20万円(15万円)、7~10人の場合30万円(20万円)、 11~100人の場合で1人当たり3万円(2万円)である。
一部(雇用形態・職種別等)の賃金規定等を増額改定した場合、対象労働者の数によって次のように助成される。
1~3人の場合5万円(3.5万円)、4~6人の場合10万円(7.5万円)、7~10人の場合15万円(10万円)、 11~100人の場合1人当たり1.5万円(1万円)である。
この制度が利用しやすいように、キャリアアップ計画書の提出期限や、賃金規定等の運用期間も緩和される。
▼外部リンク
経済産業省 中小企業庁「賃金の引上げに係る支援策について周知します(第2弾)」
http://www.meti.go.jp/press/
厚生労働省「キャリアアップ助成金」
http://www.mhlw.go.jp/stf/career.html
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