株式会社パソナハートフル、都内企業向け「職場内障害者サポーター事業」参加企業募集開始

2016.05.11
障がいのある社員への企業内サポーター養成講座

9日、株式会社パソナグループの特例子会社である株式会社パソナハートフルは、職場内で障がいのある社員のフォローや支援を行う人材を育成する「職場内障害者サポーター事業」参加企業の募集を開始した。

この事業は、公益財団法人東京しごと財団からの委託によるものである。

障がい者を雇用する企業の課題

2015年の東京都内で就労している障がい者は165,978人、雇用率は1.81%と伸びてきているものの、障がい者の法定雇用率2.0%には達していない状況である。

また、多くの企業では、職場内で障がい者に対して必要な知識をもって業務支援のできる人材が少ないため、十分な支援体制・環境が整わない、という課題を抱えている。

そこで、職場における日常的な支援を企業自らが行い、障がいのある社員が長く職場に定着し、かつ貴重な人材として活躍することができるよう、「職場内障害者サポーター」を養成する事業がスタートした。

カリキュラムの概要

本事業は、3日間の養成講座と、6か月間のフォローアップ研修から構成される。

養成講座では、障がい者の障がいの特性、配慮すべき事項などに関わる知識やノウハウの習得、グループワークを通じて実践的な業務支援スキルを身につける。終了後は「職場内障害者サポーター」として登録される。

登録後の6か月間はフォローアップ研修とし、企業内で、支援計画に基づき職場内の障がいのある社員に対する支援を実際に行っていく。その間は、専門スキルを備えた支援員が事業所を月1回、計6回程度定期訪問し、「職場内障害者サポーター」をバックアップしていくカリキュラムである。

参加費は無料、各回定員は25名である。

養成講座第1回は6月2日(木)開始、次いで第2回は6月20日(月)開始、第3回は7月12日(火)開始である。

会場はいずれも「パソナグループ本部 研修室(東京都千代田区大手町2-6-4)」で開催される。

修了企業には奨励金支給も

フォローアップ研修まで修了した企業には、大企業と特例子会社は12万円、中小企業は24万円の奨励金が支給される。他にも支給要件があるので、詳しくは支給要綱を確認してほしい。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

東京都「職場内障害者サポーター事業参加企業募集」ホームページ
https://www.shougaisya-support.jp/

職場内障害者サポーター設置奨励金支給要綱
https://shougaisya-support.jp/document/pdf/bounty.pdf

記事をシェアする

高野勤一
高野勤一