「建設業・運輸業・製造業のための技能系社員採用ハンドブック」発行 

2016.01.29
東京商工会議所江戸川支部が発行

東京商工会議所江戸川支部は、建設業・運輸業・製造業における現場社員確保のため、小冊子「建設業・運輸業・製造業のための技能系社員採用ハンドブック」を発行した。

発行の背景は

採用市場において超売り手市場である現在、建設業、運輸業、製造業において、募集をかけても応募がない、採用してもすぐ離職してしまうなど、どの企業も人材確保に苦慮している。

団塊世代の定年退職が2016年頃まで続くこと、さらには、2008年から始まった人口減少とともに依然続く少子高齢化が人材不足に拍車をかける。技術の継承にまったなしの状況である。

ガイドブックの概要

採用した社員が戦力となるまでには長期間を有するため、その採用から育成までを計画的に行っていく必要がある。

そこで、人材募集までの準備や選考方法、企業概要のPRや募集方法について、働き続けるための職場環境をどのように整備するのか、女性を戦力として検討しよう、などに焦点を当てたハンドブックを作成した。

技能系社員の採用・育成・定着に向けて検討すべきこととして、他業種と同等の給与水準であること、勤続年数に応じた報奨金の導入、住宅手当・扶養手当の支給、短時間勤務やフレックスタイム制の導入、快適な作業空間の提供、清潔感の保つこと、などが検討・整備項目として挙げられている。

作成に当たっては、平成27年春より検討を重ねてきた。その検討事項に対して、参考となる事例を多くの写真を使用しながら解りやすく説明、Q&A方式などにより読みやすい構成となっている。

1月25日から区内事業所へ配布が開始される。合わせてHPでも公開される。

(画像は東京商工会議所江戸川支部「技能系社員採用ハンドブック」より)

▼外部リンク

東京商工会議所ニュースリリース
http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=74030

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高野勤一
高野勤一