苦手なプレゼンやスピーチを楽にする方法
2018.05.25
結婚式や仕事でのクライアントとの打ち合わせなど、簡単なスピーチやプレゼンをする機会は意外と多いもの。
人と向かって話をすることは、慣れていないとなかなかできないものです。中には1対1であれば大丈夫だけれど大勢の人を目の前にするとあがってしまう、という方もいるのではないでしょうか。
難しく思える理由は緊張してしまう以外にも、考えがまとまっていない、練習をしていない、など準備をしっかりとしていないことが多いのです。
しかし、人前での発表はきちんと手順を踏むことで楽にこなすことができるようになります。
話すためには前準備が必要です。話の内容を紙にまとめることで自分の気持ちの整理にもつながります。
誰に、何を話すか決める
まず、必要なのは「誰に何を話すか、一番伝えたいメッセージは何か」を決めることです。
当然ですが、話す状況により内容は違ってきます。結婚式のスピーチであれば新郎や新譜相手にお祝いの言葉を、取引先へのプレゼンであれば、自社の製品の特徴をクライアントの担当者や上司へ、という具合です。
まずは大まかでかまいせん。「新郎に結婚のスピーチをする。真面目な新郎のことを説明する」などといったシンプルなことでもよいので話すターゲットと内容を決めてしまいましょう。
内容をまとめる
話す対象と相手がイメージできたら、最初の挨拶と締めの挨拶を考えてしまいましょう。つまり、スタートとゴールです。話のまとめ方は以下のパターンを自分流にアレンジしてみましょう。
1.主題から伝える
「新郎はとても真摯な人です。」など聞く人に伝えたいことをまず述べてしまいます。これはビジネスのプレゼン、結婚式のスピーチどちらでも使える方法です。
2.エピソードを交える
「新人の研修担当として、毎日遅くまで一緒に仕事をしていました。」といった伝えたいことを裏付けるエピソードを交えることで、信ぴょう性や関心度が高まります。
3.自分の考えや感想
「その真面目な対応に私はとても感銘を受けました。」とエピソードを踏まえて自分が感じたことや周りの反応などを書くとよいでしょう。
4.再度主題を強調する
「新郎の真摯な性格はこれからの結婚生活でもとてもプラスになることでしょう。」などいいたいメッセージを再度伝えることで聞く人に伝えたい内容をアピールします。
練習をする
内容をまとめたあとはスピーチの練習です。野球でいう素振りのようなものですね。最初は1人でかまいませんが、慣れてきたら身内や友人などに聞いてもらうのもよいでしょう。時間が決まっているのであれば、タイマーなどで測りつつ練習しましょう。
スピーチやプレゼン本番では、あまり無理をしないことが重要です。以下の3つのことに気をつけましょう。
原稿を覚える必要はない
スピーチでは原稿を覚える必要はありません。確かに何も見ず発表できれば見た目にもかっこいいですが、スピーチに不慣れだと話す内容以外に神経を使うのは得策とはいえません。
アメリカの大統領も演説の際には観客からは透明に見える原稿台「プロンプター」を使い、原稿を見ながら話しているのです。覚えるにしても、冒頭と最後の締めの部分だけで十分です。
最低限の目標を設定する
「最初のと最後をしっかりと伝えることができればよい」など自分なりの最低限の目標を設定しておきます。
あまり高い目標はかえって自分を緊張させることにもなりかねませんので、自分のできると思うことよりもワンランク下を設定するとよいでしょう。
冒頭の自己紹介はフルネームでしっかりと
物ごとは最初が肝心、人前に立ち頭が真っ白になる、という方も多いものです。まずは冒頭の自己紹介はフルネームでしっかりとゆっくり行います。
聞く人に自分に人となりを伝えることができますし、発表者が落ち着いてスピーチに臨めるというメリットもあります。
もし、準備ができない急なスピーチ依頼があった場合はどうしたらよいでしょうか。
こうしたイレギュラーの場合は、あまり難しく考えずに誰に何を伝える場面か、という2つのことを考えます。
その上で、自分が感じている事や思っている事を素直に伝えましょう。「急にご指名をいただき緊張しております」と自分が緊張している事を伝えてしまうのも一つの方法です。
多かれ少なかれ人前での発表は緊張するものです。苦手意識はプロでも感じるそうで、紅白歌合戦の情連だったある大物演歌歌手でも本番の前は緊張が止まらないそうです。
プレゼンやスピーチは、しっかりと原稿準備をして最低限のことができればいい、という心構えで臨むことで大勢の発表の場でも最後までこなすことができます。この記事を参考にして、少しでもよい発表につなげてください。
(画像は写真ACより)
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