中小企業の後継者を育成する「名古屋商科大学事業承継研究所」が開設

2015.07.14
大学と信用金庫による全国初の試み

名古屋商科大学と愛知県信用金庫協会会員15金庫は、事業承継支援に関する連携協定を結んだことを発表。7月10日に「名古屋商科大学事業承継研究所」を設立した。

愛知県内における中小・小規模事業者の休廃業・解散件数は、4年連続で1,300件を突破。休廃業に追い込まれる事業者の実に7割が、後継者の不在を理由に挙げている。

同研究所では、親族内での事業承継を目的に据えた「事業承継人材育成入試」を実施。県内の中小・小規模事業者を支援し、さらには地方における雇用創出や産業活動への寄与を目的としている。

若者が地域産業へ目を向けるきっかけにも

「名古屋商科大学事業承継研究所」では、名古屋商科大学教員と愛知県信用金庫協会会員の各信用金庫職員が研究員を務める。

ファミリー企業が事業承継において直面する世代間のギャップなどを踏まえ、親族内承継を目的とした専門的な「事業承継人材育成」を実施。産学連携による独自のカリキュラムやノウハウを活かした教育を実践する。

中小・小規模事業者の消えゆく技術やのれんを守り、後世に伝えるプロジェクト。若者が地域の産業に改めて注目する機会にもつながりそうだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

名古屋商科大学 プレスリリース
http://www.nucba.ac.jp/press/entry-14653.html

名古屋商科大学 事業承継支援に関する連携協定
http://www.nucba.ac.jp/jigyo/

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