保育士が増えない本当の理由

2017.06.08
保育士不足に関する調査を実施

保育士や幼稚園教諭に特化した人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開する株式会社ウェルクスは、ベビーシッターサービス「キッズライン」を運営する株式会社キッズラインと共同で保育士不足に関する調査を実施し、6月6日にアンケート結果に基づいた資料を発表した。

保育士不足は、待機児童問題における重要な課題である。調査結果は保育の現場における課題が見える内容となっている。

アンケート結果から見える課題

待機児童問題について、どのような対策が必要かという質問に対しては、「待遇改善などによって保育士を増やす」が最も多く全体の84%だった。

ついで「企業内託児所を完備する(57%)」、「小規模保育施設を増やす(50%)」「保育士シッターが1対1で自宅にて保育を行う(31%)」「保育士配置数の規制を緩和する(18%)」となっている。

また保育士不足については、保育士の採用が難しいこともあるという。アンケート結果からは、保育士採用が難しい理由として、「給料の安さ(72%)」が最も多くなっている。

しかし、「残業など勤務時間の長さ(58%)」、「人間関係の難しさ(48%)」「保護者対応の大変さ(42%)」など回答者の半数近くが賃金以外の労働環境にも課題を感じていることがわかった。

多面的な労働環境の改善が必要

今回のアンケート調査では「給与さえ上げれば保育士は確保できる」とは決して言い切れないのが現状だとまとめている。

多面的な労働環境の改善が必要であることが伺え、国や自治体、事業者がしっかりと現状把握をし、対策を検討していくことが必要だと提言している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

保育のお仕事レポート
http://www.hoiku-shigoto.com/report/

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kakimoto