社会保険適用拡大・配偶者控除引き上げに関する調査結果
2017.04.25
アイデムは、「社会保険適用基準拡大」と「配偶者控除引き上げ」をテーマとした調査を実施し、その結果を2017年4月20日に発表した。
調査対象は事業所調査と労働者調査の2通りで行った。
事業所調査の場合、調査方法はインターネット、期間は2017年3月10日~3月13日、調査対象は従業員規模30人以上の企業で、パート・アルバイトまたは契約社員を6人以上雇用している会社の経営者、または人事・総務の係長以上の社員。有効回答数は554であった。
労働者調査の場合、調査方法はインターネット、期間は2017年3月7日~3月9日、調査対象はパート・アルバイト・契約社員として働き、現在の勤務先に6ヵ月以上勤続している20代~40代男女。有効回答数は679であった。
「社会保険適用基準拡大時の対応は?」の問いに、「社会保険に加入させる」と答えた事業所は71.5%。「させない」と答えた事業所は13.1%であった。
「非正規従業員の定着状況」を問い、さらに「社会保険に加入させるか?」を問うた。パート・アルバイトが「定着している」事業所でさらに、「社会保険に加入させる方針」の事業所は80.3%であった。
契約社員が「定着している」事業所でさらに、「社会保険に加入させる方針」の事業所は85.5%であった。
それぞれ“加入させない方針”の事業所より約10ポイント高く、より定着率が高い傾向にある。
「収入制限をしているか」の問いに、「女性(既婚)パート・アルバイト」では半数以上の53.8%が103万円を目安に制限をしている。
「社会保険の加入状況」の問いに、パート・アルバイトは「配偶者の被扶養者として加入」が45.0%、契約社員は「自身の勤務先で、自身が被保険者として加入」87.1%が多かった。
仮説として、パート・アルバイト労働者に「配偶者控除が150万円に拡大され、社会保険の加入要件が106万円までに引き下げられたら?」を問うた。
”現在配偶者控除の優遇措置の103万円を目途にしている労働者の場合”は、社会保険の壁である106万円を目安に働くことを選択する傾向になった。
”既に社会保険に加入している130万円を目途にしている労働者の場合”は、新たな配偶者控除の上限額である150万円を意識して調整する傾向になった。
調査の詳細は下記のURLを参照。
(画像はアイデム ホームページより)
▼外部リンク
アイデム プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/000002663.html
調査の詳細:
https://apj.aidem.co.jp/enquete/
アイデム ホームページ:
http://www.aidem.co.jp/
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