職場の環境は保育士の継続に影響が高い「仕事へモチベーションと要因関係」

2017.04.14
保育士の勤続年数は、全平均の勤続年数より低い

リクルートマーケティングパートナーズ(以下 リクルート)は、リクルートが提供しているサービス「kidsly(キッズリー)」を利用している保育士へ診断を行い、その結果を2017年4月11日に発表した。

診断は、リクルートが開発した「コンディション診断」の試験版、診断期間は2016年10月~2016年12月、診断対象者はキッズリー利用の保育士300名である。

保育士の平均の勤続年数は7.6年、一般の勤続年数12.1年に比べ短い。今回の診断は、保育士が意欲的に働き続けられるための職場環境は何かを見つけるために行った。

診断は「保育士の仕事に魅力・やりがいを感じられているか」、「今、保育士の仕事をしていることに迷いがあるか」の2点についての要因を探った。

報酬以外での要素が「魅力・やりがい」に寄与

「園運営の納得感:仕事に見合う報酬が保障されている」の問いに、”そう思う”と回答している人のうち「仕事の充実感:仕事の成果や喜びを感じられている」の問いにも”そう思う”と回答している割合は65%。

一方、”報酬が保障されている”と回答している人より”仕事の成果や喜びを感じられている”と回答した人が73%であり報酬よりやりがいに魅力を感じている結果となった。

職場環境は保育士の継続に影響

「他の職業への魅力:保育士以外の仕事に魅力を感じる」の問いに、”どちらとも言えない、そう思う”と回答した人が74%であった。

この74%の人に対し「職場の働きやすさ:今の職場で働くことに迷いがある」の問いに”そう思わない”と回答し、かつ、「今、保育士の仕事をしていることに迷いがある」の問いに”そう思わない”と回答した人は76%であった。

つまり保育士以外の仕事に興味を持っている人でも「職場の環境によって今後も保育士の仕事を継続したい」と思っている。職場環境は保育士の継続に影響が高いという結果である。

職場の働きやすさとは

職場の働きやすさについて問うと「職場の人間関係(まわりのこと)」「職場は明るく活き活きとしている」「仕事量が多すぎる」「人に普段から気兼ねなく話をしている」を選ぶ保育士が多かった。

コミュニケーションが取りやすく、仕事量が多すぎない職場が働きやすい職場という結果となった。

(画像はキッズリーのホームページより)

▼外部リンク

リクルート プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/000025184.html

キッズリー ホームページ:
https://kidsly.jp/

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轟吾郎
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