世界の若者9,500人を対象にした意識調査

2017.03.17
世界各国の若者に「就職に関する意識調査」

世界最大といわれる人財サービス企業・アデコグループは、世界各国の若者9,572人を対象に、「就職に関する意識調査」を実施し、3月16日に調査結果を発表した。

「あなたは、将来の職業に必要なスキルを身につけていますか?」という問いに対し、「はい」と答えた日本の若者は31.54%であった。これは、本調査を行った主要13カ国の中で最も低い結果だ。

日本の若者、自己評価低い

調査結果では、世界の若者の73.08%が「自身のスキル」に自信をもっているという。中でもドイツの若者は、89.11%とスキルに自信をもつ割合が高い。次いでアメリカが82.35%となっている。

それに対し、日本の若者の31.54%という自己評価の低さは、かなり際立つ結果である。

日本の若者の「スキル」に対する考え方は、世界からすると特異的であるようだ。

「あなたは、将来の職業のために、準備する必要があるスキルは何だと考えますか」という問いに対しては、日本の若者だけが「コミュニケーション能力」をトップにあげた。その他の国の若者は、「実務経験」や「外国語」を重視するという結果となっている。

これは、日本企業の選考基準が、「コミュニケーション能力」を重視しているためではと分析される。

若者の安定を求める傾向

「就職の役に立つと思うもの」では、日本をはじめドイツ以外のすべての国で、「実務経験を重ねる」ことをトップにあげている。

また、「今後10年間におけるあなたの最大の望みは何ですか」という問いに対しては、「経済的安定」がトップとなった。調査結果から、世界の若者が安定を求める傾向にあることが明らかとなっている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

アデコ株式会社 調査結果
http://www.adecco.co.jp/

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kakimoto