GTCI2017 – 人材競争力に関する国際調査発表
2017.01.24
人材総合サービスのアデコグループが、インシアード(INSEAD)、ヒューマンキャピタル・リーダーシップ研究所(HCLI)と共同で、「Global Talent Competitiveness Index(GTCI:人材競争力に関する国際調査)2017」(GTCI2017)を発表した。
GTCI2017は、「人材とテクノロジー:仕事の未来を形作る」を今回のテーマとし、世界118か国の「人材を獲得、育成、維持する能力」のランキング調査結果となる。
INSEADは、ビジネススクールとして優秀な学位取得を目指す教育を行うと共に、エグゼクティブ教育プログラムを実施活動している。HCLIは、アジアにおける人材とリーダーシップ開発支援業務を行っている。
「GTCI」調査は、活用・魅力・育成・維持・労働、職業能力・グローバルナレッジスキルを指標としている。2013年の調査開始から、スイスとシンガポールが高い評価を獲得しており、経済ニーズに合った政府と企業の雇用政策などの柔軟性と流動性が、高い評価のポイントとなっている。
「GTCI2017」では、初めての試みとして人材競争力を世界都市別に調査を行った。結果としてデンマークのコペンハーゲンが1位となり、次点スイスのチューリッヒ、フィンランドのヘルシンキと続いた。いずれも基本的な生活基準が高く、国際的に活躍出来るキャリアパスが可能となるという点から多くの票を獲得した。
「人材とテクノロジー:仕事の未来を形作る」をテーマとする今回の調査では、テクノロジーの変化が人材競争力に影響を及ぼしているとし、AIやオートメーションの進歩により雇用に対する課題の多様化について発表された。それに伴い、政府と企業が協力し、適した労働市場と雇用政策を構築する必要性があると発表した。
日本は、今回の「GTCI2017」では、118か国中22位となった。指標の中では、「活用」が高く評価された一方で「魅力」については低い評価となった。低評価となった「魅力」については、男女の賃金の差を含んだ、男女の平等が大きな課題となっていることが明らかとなった。女性の働き方の改善が今後の日本の人材競争力をあげるポイントとなる。
▼外部リンク
「Global Talent Competitiveness Index(GTCI:人材競争力に関する国際調査)2017」発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000351.000001264.html
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