ヒューマンタッチ、11月の国内の人材市場動向数値 (建設業界編)を発表!
2016.12.05
平成28年11月28日、教育事業、人材事業、介護事業など多岐にわたる事業を手がけ、連結子会社9社を有するヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けアウトソーシング事業の3つに特化した就職・転職支援企業であるヒューマンタッチ株式会社は、『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2016年11月』を発表した。
これは最新の人材市場に関する公的データをまとめたものであり、建設業に特化した人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データもまとめているという。ここでは特に女性技術者の活用について触れる。
今年9月の建設技術者の有効求人倍率は前年比0.92ポイント上昇の5.14倍となんと5倍台に突入。昨今の人材不足の状況は、ますます深刻になっている。この建設業界には厳しい経営環境の中、女性技術者の活用を強力に推進することで、建設業各社は人材を確保しようという動きがある。
現状を上図の産業別の女性従業者比率からみても、建設業における女性従業者の比率は15.0%に過ぎず、産業全体の43.2%、製造業の30.1%と比べて非常に低い水準となっている。
また、上図の女性技術者の比率においても3.2%と、やはり産業全体の9.4%、製造業の5.2%と比べて低水準にあり、建設業界における女性技術者の活用はすすんでいないことがよく分かる。
故に、この現状を考えれば、今後、女性技術者の採用、育成、登用を推進するのは人材不足の解決策として十分に有効なものであり、広がっていく余地は多分にあるとみられる。
建設業界の女性活用の主要な取り組みとしては、積水ハウスがグループ全体で平成32年度(同年1月31日)までに、女性管理職を5%にあたる200名登用するという数値目標を立てるほか、男性が殆どを占めた現場監督へ「女性現場監督サポートプログラム」により計画的な登用・育成と職場環境改善を行うとしている。
大和ハウス工業では、平成29年度に一戸建て住宅などの建設現場において施工管理に担当する女性技術者を現状の水準より3割増員するとしているほか、女性向けヘルメットや安全帯などの保護具を開発するとともに採用を開始。女性技術者活用のための環境整備を始めている。
戸田建設では、今年4月入社の新入社員として女性を約22%採用している。これは前年12%であったのに比べ、大きな躍進であり、同社は平成32年には採用者に占める女性の割合を30%にすることを目指しているほか、女性管理職者数を平成32年には3倍にすべく、女性リーダー育成研修を継続的に実施するとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
PR TIMES ヒューマンのプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000005089.html
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