学生のインターンシップ参加率は約6割!企業や業界の理解が参加の理由?!

2016.08.26
需要高まるインターンシップ制度の実態等を調査

平成28年8月23日、ネットリサーチをはじめとした各種リサーチをてがける株式会社クロス・マーケティングは、全国47都道府県に在住する18~34歳の男女学生を対象に「インターンシップに関する調査」を実施し、その結果を発表した。

調査期間は平成28年7月22日(金)から同年7月27日(水)にかけて行われ、有効回答数は882サンプルであった。

今年3月卒より3ヶ月後ろ倒しになった就職活動の解禁時期などの影響により、学生を対象として、一定期間企業などの中で就業体験を行うことが可能なインターンシップ制度に対する需要は、企業側・学生側ともに年々増加している。

これを受けて同調査では、意識や実態について詳らかにすべく、学生を5つのタイプに分類し、タイプごとのインターンシップ参加経験の有無や参加理由、今後のインターンシップの参加意向などについて調査した。

学生の過半数がインターンシップに参加、参加理由は様々

同調査では、企業選択時に重視することを質問し、質問項目から因子を抽出し分析。これによって抽出されたその因子に対する反応から、以下の5つのタイプ(クラスター)に定義付けした。

やりがい重視層:事業・業務内容より、理念への共感やワークライフバランス、職場の雰囲気を重視
平穏・安定層:成熟企業での長期安定雇用を重視し、事業・業務内容や働きやすさに対して関心が薄い
こだわりなし層:企業や労働環境、業務内容など特定の要素に対するこだわりがなく、働くことの関心が薄い
ブランド意識層:多様な事業展開をし、成長性を感じる大企業で、自分も挑戦的に業務に励めることを求める
自己実現層:ワークライフバランスや給与形態より研究や専門スキルの習得など具体的な目標を掲げその達成を目指す

インターンシップ参加経験の有無では、全体として43.9%の「参加したことがある」が最も高く、16.2%の「参加したことはないが、具体的な参加予定がある」を含めると約6割以上がインターンシップに参加していることがうかがえる。

タイプ別にみると、『ブランド意識層』の63.5%が「参加したことがある」であり、他のタイプと比較すると10pt以上高く、インターンシップへの関心の高いようである。

逆に『平穏・安定層』は「参加したことがある」が33.0%と全タイプの中で最も低く、唯一4割をきった。以上のことから、インターンシップ参加率は就職に対しての意識が如実に表れていると言えそうだ。

また、インターンシップ参加理由として、「業界・企業に対する自身の適性把握」が最多の45.2%。次いで40.1%の「業界・業種理解」、37.8%の「企業理解」と続き、全体的に企業や業界の理解が参加の理由として多い模様。

タイプ別にみると、「学外での人脈形成」を目的としている割合が『やりがい重視層』と『自己実現層』においては、他のタイプに比べ非常に高かった。逆に『こだわりなし層』は、全体平均を大きく下回った項目が多かった。

今後のインターンシップ参加意向では、46.2%が「参加したい」としており、5割近くの者が参加意向を持っている。インターンシップの参加経験の有無別でみると、37.9%と約4割の参加経験がない者が参加意向を示した。一方で、参加経験のある者も53.7%が参加意向を示した。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社クロス・マーケティング プレスリリース
https://www.cross-m.co.jp/news/release/20160823.html

記事をシェアする

kakimoto