増加するM&Aに対する人事リスク調査発表

2016.04.11
M&Aにおける人事リスク

組織・人事のグローバル・コンサルティング・ファームのマーサー ジャパン株式会社が、「M&Aにおける人事リスク調査レポート」を発表した。

世界のM&Aが年々増加しており、それに伴ったM&Aの買収側・売却側は共に、多くのリスクに直面している。人的リスクはM&Aの最大の懸念事項であり、具体的には、人材流出の防止、企業文化の統合、リーダーシップ評価、報酬や手当の水準、人材マネジメントが含まれる。

M&Aにおけるリスク・主な要因

M&Aが頻繁に行われる昨今、M&Aについての検討期間の短縮、開示情報の限定、株主からの要求の増大が不十分な検討体制となり、リスク上昇の要因としている。

更にマーサーはクロスボーダーM&Aを行う場合に更にリスクが高いとし、実際に企業がクロスボーダーM&Aの可能性は以前に比べて高いとしている。その場合は、上記のリスクに加え、法的問題、企業文化、経営層などのリスクが荷担される。

「M&A取り引きにおける人事リスク調査レポート」

レポートは、323名M&A専門家へのアンケート調査、450件案件分析(60%クロスボーダーM&A)を調査対象とした。人事担当者のみならず、広範な視点を反映するため経営層、財務等からの回答も反映している。

人事リスクを軽減するためには、取り引きの価値を最大化しする中で充実したデータ、独自の洞察、実践的なガイダンスが必要だとしている。また人材への投資は財務諸表は資本投資と同様の規律と厳密さが、より人材の価値を引き出すと発表した。

(画像はホームページより)

▼外部リンク

マーサー、「M&Aにおける人事リスク調査レポート」を発表
http://www.mercer.co.jp/newsroom/.html

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高野勤一
高野勤一