年収の壁問題、新たな助成について内容まで知っている企業は1割未満

2024.04.07
『年収の壁』についての意識調査

弥生株式会社は、「『年収の壁』についての意識調査」を実施しその結果を2024年4月4日に発表した。年収の壁に対する認知度は87.7%と高いものの、具体的な内容まで知っているとの回答は9.5%であった。

「年収の壁・支援強化パッケージ」とは

同調査は、同社にユーザー登録している中小企業の経営者・労務担当者1,217名の回答をまとめたものだ。

2023年厚生労働省より「年収の壁・支援強化パッケージ」が施行された。パートタイム労働者が税金のかからない範囲で働くことにより、労働力不足が懸念されている。同事業は、社会保険適用となった労働者の収入アップに取り組む企業・事業者を助成するというものだ。

内容を知っている人は1割以下

この事業の認知率は87.7%。そのうち具体的な内容を知っている人は9.5%、ある程度の内容を知っている人は46.8%、聞いたとこはあるが内容は分からない人は31.4%だ。

同事業を利用している、申請の手続きをしている人は15.1%、利用したい人は37.7%、予定がない人は31.9%、分からない人は30.4%であった。

利用したい人の理由は「人材確保につながる」72.8%、「従業員のモチベーションが高くなる」72.4%だ。利用の予定がない人の理由は、「制度が理解できていない」35.4%、「手続きが煩雑/面倒」33.9%などがあげられた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

弥生株式会社のプレスリリース
https://www.yayoi-kk.co.jp/

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高野勤一
高野勤一