16卒の採用スケジュール繰り下げ 64.6%の企業が自社にとって「不利」だと回答

2015.11.05
9月下旬時点で採用活動を続けている企業は56.4%

株式会社ディスコは「2016年度・新卒採用に関する企業調査-内定動向調査」を実施。調査は9月24日~10月2日に行われ、全国の主要企業1,355社より有効回答を得た。

2016年3月卒業予定者の採用スケジュールが繰り下げとなった今年度は、学生も企業も大きな混乱のなかでの採用活動を強いられている。8月1日の選考解禁から約2カ月が経過した9月下旬時点では、選考を「終了した」と回答した企業は全体の43.6%にとどまった。

半数以上の企業が採用選考を終了していない背景には、採用が予定通りに進んでいない状況がうかがえる。実際に「終了しているはずだったが、内定者が予定数に届かず継続している」と回答した企業は6割を超えた。

辞退者の増加が深刻な問題に

採用スケジュールの繰り下げが自社の採用活動にどのような影響を与えたか尋ねた質問では、「不利になった」と答えた企業が64.6%にも上った。スケジュールを守った企業からは、日程が重なり面接のキャンセルが増えたなどの不満が上がり、一方で早めに内定を出した企業においても後から辞退が増加したなどの意見が出された。

「選考途中辞退者」と「内定辞退者」の増加を感じている企業は多く、選考途中辞退者については全体の46.1%が増えたと回答。内定辞退者についても50.6%と約半数が増えたとした。

内定者への満足度については、質よりも量に対する不満を持つ企業が多く全体の6割におよんだ。エントリー数が減っただけでなく、内定辞退が増加したことで、採用予定数を確保できず採用活動を終了できない企業が増えているようだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社ディスコ プレスリリース
http://www.disc.co.jp/pressrelease/detail/

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