コロナ禍で残業時間が減った職種は何か。「doda」、残業時間の実態を調査

2021.03.31
コロナ禍が残業時間に与えた影響をあぶり出す

パーソルキャリア株式会社は、同社運営サービス『doda』において残業時間の実態調査を行い、その結果概要を2021年3月29日に発表した。

『doda』は、転職希望者と求人企業のマッチングを提供している転職サービス。今回の調査は、20歳~59歳のビジネスパーソン15000人を対象として2020年8月に実施され、同年のコロナ禍が残業時間に与えた影響を職種別にあぶり出す内容となっている。

残業時間が最も減ったのは「基礎研究」

今回の発表によると、調査対象である15000人全員の2020年4~6月における平均月間残業時間は、20.6時間であることが明らかになった。緊急事態宣言の発出前である同年1~3月と比較すると、7.5時間短い結果となっている。

職種別に見た場合、コロナ禍で残業時間が最も減ったのは、18.3時間の減少を示した「基礎研究」となった。次点には、17.4時間減少した「コンサルタント」や17.0時間減少した「技術営業」などが並んでいる。同社は、営業系の職種において残業時間の減少が顕著であることに注目。訪問営業や対面営業の抑制が、この減少に繋がったと考察している。

残業が最も多かった職種は「教育/スクール」

今回発表された結果概要では、残業が多い職種についても明らかにしている。2020年4~6月に残業時間が最も多かった職種は、38.6時間の「教育/スクール」。次点には、36.9時間の「施工管理」や30.8時間の「人材サービスの営業」が入った。

同社は、「エンジニア」系や「クリエイティブ」系の職種で順位の変動が顕著であることに注目。コロナ禍による残業時間が、これらの結果に繋がったと考察している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

2020年コロナ禍の職種別「残業時間」を調査 – パーソルキャリア株式会社
https://www.persol-career.co.jp/

記事をシェアする

kakimoto