アデコ、大企業における同一労働同一賃金導入準備の進捗状況を調査

2020.02.14
大企業の人事担当者500人が対象

アデコ株式会社は、大企業における同一労働同一賃金導入に関する調査を実施し、その結果概要を2020年2月10日に発表した。

同社は、人財サービスのアデコグループの日本法人。同調査では、2020年4月より同一労働同一賃金の導入が義務付けられる大企業の人事担当者500人を対象として、準備の進捗状況および導入後の見通しについて訊ねている。

大企業の7割以上が対応方針を決定していない

調査ではまず、「あなたの勤務先では、同一労働同一賃金の導入についてどのように対応するか、方針は決まっていますか」と質問。結果は、「決まっていることもあるが、決まっていないこともある」という回答が57.2%を占めて最多となった。「まだ決まっていない」と合わせると、大企業の7割以上が対応方針を決定していないことが明らかになっている。

同一労働同一賃金導入後の対応方針が決まっている企業には、基本給の増減についても質問。結果、非正社員の基本給が現在に比べて増えると見込む企業は、60.8%に達した。正社員の基本給については、71.0%が「変わらない」と回答している。

「今後も制度を設ける予定はない」

同一労働同一賃金導入後の対応方針が決まっている企業には、非正社員の賞与・手当て・退職金・休暇における対応についても、訊ねている。

結果、賞与については19.8%が「新たに設ける予定」と回答。手当てに関しては、44.1%が「変わらない」と回答した。退職金は「今後も制度を設ける予定はない」が23.8%となり、休暇は「変わらない」が62.8%となっている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

アデコ株式会社
https://www.adecco.co.jp/

同一労働同一賃金導入準備の進捗状況と、導入後の見通しに関する調査 – PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p

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石藤明人
石藤明人