「転職経験あり」79%。「エラビバ」、障がい者の転職状況を調査

2019.11.24
『エラビバ』ユーザー309名が回答

株式会社スペシフィックは、同社運営サイト『エラビバ』にて障がい者の転職状況に関する調査を実施し、その結果概要を2019年11月21日に発表した。

『エラビバ』は、障がい者の「はたらく」をサポートする求人インフラサービスとして運営されているサイト。同調査は、同サイトのユーザー309名(身体障がい者・精神障がい者・知的障がい者)より回答を得ている。

職場定着が困難な状況が浮き彫りに

調査ではまず、転職をした回数を訊ねている。結果は、「転職経験あり」という回答が全体の79%を占め、「転職経験なし」は21%に留まった。転職がごく当たり前になっている状況が反映された結果であると、スペシフィックは考察。同時に、職場定着が困難な状況が浮き彫りになったとも指摘している。

転職経験者には、転職の理由についても質問。結果は、精神障がい者と身体障がい者の間で大きな差異が生じた。精神障がい者では「心身の状態の変化」といったメンタル面での回答が多数を占めたのに対し、身体障がい者ではキャリアアップを意識した項目や物理的な環境についての回答が多くなっている。

55%が、人材サービス利用を断られている

調査では、人材サービス会社の利用についても質問。結果、全体の78%が人材サービス会社を利用していることが明らかになった。しかし同時に、登録経験のある障がい者の55%が、何らかの理由でサービス利用を断られた経験を持つことも判明。断られた理由については、48%の障がい者が「音信不通になったので理由が分からない」と答えている。

スペシフィックは今後も、『エラビバ』において新たな労働環境を創出し、労働環境改善への呼びかけを行い続けるとしている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

「エラビバ」が障がい者の転職状況を調査 – 株式会社スペシフィック
https://specific.co.jp/

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