「締結されているかどうかわからない」30.1%。連合、「36協定」の実態などを調査
2019.06.07
日本労働組合総連合会(以下「連合」)は、いわゆる「36協定」の実態および働く人が持つ「日本の社会」に関する意識を把握する調査を実施し、その結果概要を2019年5月29日に発表した。
同調査は、全国の15歳以上の働く男女(自営業・フリーランスを除く)1000名より、インターネットリサーチによって回答を得たもの。
会社が残業を命じる際には、労働者の過半数によって組織された労働組合との間で、「36協定」として知られる労使協定を結ぶ必要がある。
同調査では、この「36協定」締結の必要性について認知しているかどうかを、正社員・正職員など658名に対して質問。結果は、「知っている」という回答が55.3%に留まった。認知率を労働組合の有無別にみると、勤め先に労働組合がある人は74.8%、ない人は50.7%、「あるかどうかわからない」という人は22.5%となった。
同じ658名に、勤め先で「36協定」が締結されているかを訊ねると、「締結されている」は59.1%、「締結されていない」は10.8%となった。「締結されているかどうかわからない」も30.1%に達しており、「36協定」の情報共有が不足している可能性を連合は指摘している。
なお同調査では、全回答者1000名に対して、現在の生活に満足しているかどうかについて訊ねている。
結果は、「とても満足」「やや満足」の合計が55.6%、「やや不満」「不満」の合計が44.4%となった。世代別にみると、40代と50代では「不満」が「満足」を上回り、60代と70代では「満足」が「不満」を上回っている。連合は、働くシニアの大半が現在の生活に満足していると考察している。
(画像はプレスリリースより)
(連合調べ)
▼外部リンク
「36協定」「日本の社会」に関する調査2019 – 日本労働組合総連合会
https://www.jtuc-rengo.or.jp/data/20190529.pdf
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