日本は「世界で最も人材不足感の強い国」。マンパワーグループ「人材確保」調査

2018.08.13
世界43カ国の雇用主39195人に訊ねる

マンパワーグループ株式会社は、日本を含む世界43カ国・地域の雇用主を対象として人材確保に関する調査を実施し、その結果概要を2018年8月8日に発表した。

同社は、総合人材サービスを手がける企業。同調査は、「昨年と比べて人材確保に苦労しているか」「人材確保が困難なスキル」「人材確保のために何をしているか」について、雇用主39195人に訊ねている。

「人材不足を感じている」雇用主、日本は89%

同調査において、「人材不足を感じている」と回答した雇用主は、全体の45%に達した。この数字は、前回の結果を5パーセント上回るもの。国別に見ると、日本は89%にまで達しており、前回に引き続き「世界で最も人材不足感の強い国」となった。続いて、81%のルーマニア、78%の台湾、76%の香港、68%のブルガリアが並んでいる。

「人材確保が困難なスキル」については、運転手やカスタマーサービス要員の需要が増加し続けている。この増加は、オンライン販売の増加といった消費者主義の広がりを反映したものであり、求められる仕事内容は10年前と大きく異なる。変化し続ける職務に対応するためには、新たなスキルと教育研修が不可欠となっている。

「これから何を学ぶか」が重要となっている

「人材確保のために何をしているか」という質問では、半数以上の企業が学習プラットフォームや能力開発ツールへの投資を回答として挙げた。多くの企業が、人材パイプラインの構築を行っていることが明らかになっている。

この結果を受けマンパワーグループは、既に保有している知識よりも「これから何を学ぶか」が重要となっていることに、企業の側も気づいていると考察。企業は、社員のスキルアップを通じて人材不足の解消に取り組み始めていると、分析している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

「人材確保が困難」と回答した日本企業は89%、世界一人材不足感が強い結果に – マンパワーグループ株式会社
https://www.manpowergroup.jp/company/press/2018/180808.html

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kakimoto