今年の新入社員は“ほどほど志向”“サバサバ傾向”が強い!?

2015.07.11
半数以上が仕事は「人並みで十分」と回答

公益財団法人日本生産性本部と一般社団法人日本経済青年協議会は、昭和44年度より新入社員の意識調査を実施している。47回目となる今回の調査では、「働くことの意識」について平成27年度新入社員2,026人より有効回答を得た。

「人並みで十分」か「人並み以上に働きたい」かを尋ねる質問では、「人並みで十分」が53.5%となり、「人並み以上に働きたい」の38.8%を大きく引き離した。両者の差は年々広がっており、会社に大きく貢献するよりも“ほどほど”に頑張りたいという新入社員の風潮が見て取れる。

「どのポストまで昇進したいか」という質問に対して、社長と回答した男性は17.4%。平成17年の同調査と比べると社長を目指す人は減少し、部長や課長止まりの回答が目立つ。一方で女性においては部長を希望する人が10年前と比べて増加するなど、昇進志向が徐々に高まっているようだ。

仕事や人間関係に対しても淡泊な傾向

「就労意識」「生活価値観」「対人関係」について行った調査では、職場や仕事に対しての責任感が薄れ、“サバサバした”淡泊な印象が見え隠れする。

「職場の上司、同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る」人は41.5%と、昨年の35.1%より6.4ポイント増加。「友人といるより、一人でいる方が落ち着く」も51.9%と半数を超え、“あっさりした”職場環境や人間関係を求める人が増えているようだ。

仕事の選び方については興味ややり甲斐を優先するという意見が目立ち、「あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい」人は57.8%、「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」が51.5%。昨年と比べるとどちらも減少傾向にはあるが、半数以上の人が収入よりも仕事内容を重視しているようだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

公益財団法人日本生産性本部/調査研究
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001445.html

公益財団法人日本生産性本部/一般社団法人日本経済青年協議会 プレスリリース
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001445/attached.pdf

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間山圭奈
間山圭奈