男性の育休取得が進まない理由は、「キャリア放棄と思われる」から

2017.12.01
女性活躍推進の課題

11月30日、ヘイズ・ジャパンは、女性活躍推進に関する調査を発表した。アジア5カ国と地域において、毎年行う調査であり、全体で1,272人の回答のうち、日本では532人の回答を得た。

主な項目は、「同一労働同一賃金」、「機会均等」、「上司とのコミュニケーション」、「男親の育児休暇について」など。女性活躍推進の勢いが弱く、様々な課題が明らかとなった。

男性が育児休暇を取るのは、キャリア放棄?

「自社に男親の育児休暇制度がありますか?」の問いに、日本の男性が、アジアでも突出の53%の割合で、「知らない」と回答した。

男性が育児休暇を取らない理由は、「男性が育児休暇を取るとキャリア放棄と思われる」の回答で、男性が29%、女性が44%の結果がでた。

2020年までに、男性の育児休暇取得率を13%へ

ヘイズの日本代表であるマーク・ブラジは、「周りの目」や年功序列の評価制度に対し、男性の育児休暇は、キャリアに支障をきたすとの考え方が背景にあるとしている。

また、日本では、男性の育児休暇(有給)が52週もあり、世界の企業と比べても最長クラス。しかし、男親の育児休暇取得は3%であり、世界でも低い。

さらに、マーク・ブラジは、日本政府が2020年までに、男親の育児休暇取得率を13%に押し上げる目標を立てていることにおいて、企業の意識改革や評価制度の改革などの様々な改革を、早急に進める必要があるとした。

そして、社内のコミュニケーション強化をさらに徹底すべきとしている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ヘイズ・ジャパン
https://www.hays.co.jp/

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