97%が「人材不足を感じる」。介護業界における人材不足の実態、ウェルクスが調査

2017.11.30
全国の現役介護職員160名が対象

株式会社ウェルクスは、介護業界における人材不足の実態を把握すべくアンケート調査を実施し、その結果を11月28日に発表した。

同社は、介護業界に特化した人材紹介サービスやWebマガジンの運営を手がける企業。同調査は、全国の現役介護職員160名を対象として実施されている。

「一人当たりの業務量が多い」「休みがとりにくい」

厚生労働省によると、2025年には介護職員が約253万人必要になるという。しかし、供給の見込みは約215万人に留まっており、およそ37.7万人もの人材が不足すると報告されている。

こうした状況を受けて実施された今回の調査では、まず「あなたの職場では、人材不足を感じていますか?」という質問が行われた。結果は、全体の実に97%が「人材不足を感じる」と回答。介護の現場における人材不足が、常態化している実態が明らかになっている。

「人材不足を感じる」と回答した人に対しては、「どんなときに人材不足を感じるか」という質問も行われた。最多の回答は、63.2%を占めた「一人当たりの業務量が多い」。「休みがとりにくい」という回答も、61.8%と過半数を占める結果となっている。

「ハードな仕事の割に待遇が良くない」

同調査では、「人材不足の原因は何だと思いますか?」という質問も行われた。結果は、全回答120件中64件が「給与の低さ」について言及。「ハードな仕事の割に待遇が良くない」などの声が、自由回答で挙がっている。

さらに「どうすれば介護職の人材不足が解決すると思うか」と訊ねると、「給与の引き上げ」という回答が84.4%、「介護職の社会的地位の向上」が76.9%を占めた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

現役介護職員160名にアンケート調査を実施!97%が「人材不足を感じる」一方で対策は「特にしていない」が4割 – 株式会社ウェルクス
http://welks.co.jp/release/16667/

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