厚生労働省、2017年「高年齢者の雇用状況」を集計
2017.11.01
2017年10月27日、厚生労働省は、高年齢者を65歳まで雇用するための「高年齢者雇用確保措置」の実施状況などを集計し、2017年「高年齢者の雇用状況」(6月1日現在)を取りまとめた結果(以下、同集計結果)を公表した。
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」では65歳までの安定した雇用を確保するため、企業に対し、「定年制の廃止」や「定年の引上げ」、「継続雇用制度の導入」のいずれかの措置を講じるよう義務付け、毎年6月1日現在の雇用状況を報告するように求めている。
集計対象は、全国の常時雇用する労働者が31人以上の企業156,113社で、従業員31人~300人規模の「中小企業」が139,888社、301人以上規模の「大企業」が16,225社である。
定年制を廃止している企業は、4,064社(対前年差なし)、報告した全ての企業に占める割合は2.6%(対前年差0.1ポイント減少)であり、企業規模別では、中小企業が3,983社(同1社増加)・2.8%(同0.1ポイント減少)で、大企業では81社(同1社減少)・0.5%(同変動なし)だ。
また、65歳以上定年の企業は、26,592社(同2,115社増加)、報告した全ての企業に占める割合は17.0%(同1.0ポイント増加)であり、企業規模別に見ると、中小企業では25,155社(同1,968社増加)・18.0%(同1.1ポイント増加)で、大企業では1,437社(同147社増加)・8.9%(同0.7ポイント増加)だ。
希望者全員が66歳以上まで働ける継続雇用制度を導入している企業は、8,895社(同1,451社増加)で、報告した全ての企業に占める割合は5.7%(同0.8ポイント増加)であり、企業規模別では、中小企業が8,540社(同1,393社増加)・6.1%(同0.9ポイント増加)で、大企業が355社(同58社増加)・2.2%(同0.3ポイント増加)だ。
さらに、70歳以上まで働ける企業は、35,276社(同2,798社増加)、報告した全ての企業に占める割合は22.6%(同1.4ポイント増加)であり、企業規模別では、中小企業が32,779社(同2,504社増加)・23.4%(同1.3ポイント増加)で、大企業では2,497社(同294社増加)・15.4%(同1.5ポイント増加)だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/
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