ビズリーチ、「働き方改革」の「高度プロフェッショナル制度」について調査実施

2017.09.30
調査対象者の平均年収は約960万円

株式会社ビズリーチは、政府の「働き方改革」関連法案において議題に上がっている「高度プロフェッショナル制度」について調査を実施し、その結果を9月25日に発表した。

「高度プロフェッショナル制度」は、年収1075万円以上の専門職を対象として、労働時間ではなく成果に基づいて賃金を払う制度。同調査は、同社が運営する転職サイト『ビズリーチ』の会員806名を対象として実施されたものであり、対象者の平均年収は約960万円だという。

「時間ではなく、成果で評価されるべきと考えるから」

調査ではまず、「高度プロフェッショナル制度」に賛成かどうかを訊ねている。結果は、「賛成」が37%、「どちらかといえば賛成」が46%、「どちらかといえば反対」が13%、「反対」が4%となった。

「賛成」の理由としては、「時間ではなく、成果で評価されるべきと考えるから」という回答が73%で最多。以下、「生産性が上がり、会社にとって良いから」「自分のペースで働くことができるから」「家族と一緒の時間を大切にしたいから」といった回答が続く。

「反対」の理由としては、「成果報酬型にしても正当に評価されるとは考えにくいから」が76%と最多だった。次点の回答には、「長時間労働が当たり前となるから」「賃金の抑制につながるから」などが並んでいる。

今後も優秀な人材を採用・活用していくために

同調査では、対象者の現在の勤務先における労働時間制度についても、訊ねている。結果は、「固定時間制度」が49%、「裁量労働制度」が25%、「フレックスタイム制度」が26%となった。

これらの結果についてビズリーチは、企業が今後も優秀な人材を採用・活用していくためには、労働時間制度や評価の方法などを見直す必要が出てきているのではないかと考察している。

(画像はビズリーチの公式ホームページより)

▼外部リンク

平均年収 約960万円の会員にアンケート 高度プロフェッショナル制度、8割が「賛成」 – 株式会社ビズリーチ
http://www.bizreach.co.jp/

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高野勤一
高野勤一