無断欠勤で連絡がつかない場合の対処法は?
2017.05.13
あまりにも無断欠勤が多い社員は会社側から見ても素行不良な問題児という扱いになっているので、会社側の扱いも雑になることが多くあります。
実際に、普段から欠勤が多い人には重要な仕事は任せなくなるので、仮に全く連絡がとれなくなったとしても「いつものことだから気にする必要はない」とか「いなくなっても問題ないから放置する」といった態度をとってしまうものなのです。
その気持ちは十分に理解できますが、その後の対応が新たなトラブルを生む原因にもなりかねませんので、出勤などの態度が気に入らないからといってその態度に合わせて横柄な態度でやり返すのは避けてください。必ず、正しい行動をとりましょう。
無断欠勤で全く連絡が付かない場合は、安否確認が必須となります。1度や2度だけの電話であきらめるのではなく、複数日にかけて定期的に連絡をするように動き、郵便を用いての案内も行って、できる限り返答を促しましょう。
普段から素行不良な社員の場合は扱いも雑になってしまうかもしれませんが、何らかの事件に巻き込まれている可能性もありますので、必ず自宅に行って不在かどうかの確認を行うようにしましょう。ここで不在だった場合は行方不明としての対応へと切り替えてください。
本当に事件に巻き込まれていた場合、いつ対応を開始したのかとか、どのタイミングで電話を行ったのかという情報が重要になってきますので、対応内容を時系列に並べた資料を作成して対応しましょう。その情報を家族に引き継ぐまでしっかりと記録し続けてください。
自宅で急病で倒れている可能性もありますので、警察に安否確認の立ち合いを求めるとか、家族に付き添ってもらうといった対応を行い、安否確認を済ませてください。
ただし、鍵を破壊して入室する状況になると修理費用等が発生しますので、その負担をどうするのかでもめることがあります。そのため、負担をしてもらうように家族に立ち会ってもらいましょう。段取りが整えばスムーズに話が進むので、事前に連絡を取ってください。
就業規則に「○○日以上無断欠勤した場合は解雇とする」と規定されている会社は多いのですが、この○○日は会社によって異なってきますので、そこは就業規則を確認してから考えてください。
ただし、いきなり解雇にしてしまうとトラブルになってしまいますので、安否確認などをしっかりと行ったうえで行動するようにしてください。
また、会社側としても社員に事故や病気などのやむを得ない事情があるのかを確認し、パワハラやセクハラなどのトラブルが無かったのかの確認もとるようにしてください。
それらを踏まえたうえで、就業規則に則って解雇するなら解雇扱いとし、退職するなら退職扱いとしましょう。就業規則や雇用契約内容によって対応は異なってきますので、ルールに則った行動をとってください。
(写真は写真ACより)
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