退職届の書き方と渡し方ってどうやるの?退職理由とその手続き
2015.07.01
テレビドラマでよく見かける、会社員が上司に「辞表」を叩きつけるシーン。しかし、本来会社員は「辞表」ではなく「退職届」を提出するのが正しいということをご存じだっただろうか?これらの違いについて見ていこう。
①退職願
退職願は、会社に退職する希望を伝えるためのものだ。自分の退職を会社側に打診するようなイメージなので、退職願を提出しただけだと会社側が受け取ったとしても、承諾がなければ退職はできない。
②退職届
退職届は、最終的な退職を決定したことの通達になるので、提出後の撤回は不可能になる。ちなみに、「会社側が退職届を受理してくれない」ということに関して、法的には労働者側が退職の意志を示した段階で効力をもつ。会社都合で退職届を提出する場合には、「○月○日に、貴社より解雇を通告されたので退職する」という旨を入れておかないと、自己都合退職だと思われてしまうことがあるので、注意しよう。
③辞表
辞表は、役員以上の立場の人が自分の役職を辞するときに提出するもの。だから、会社員が辞表を上司に提出するのは間違いなのだ。
退職の際に最も避けたいのが、直属の上司への相談なしに突然退職届を出すということだ。退職の意向が固まったら、まずは上司に相談しよう。これをすっ飛ばして、人事担当者に連絡をすると礼儀を知らないとよくない印象を抱かれる可能性は高い。退職手続きや退職後のことも考えると、段階を踏んで円満に退職したいところである。
次に、上司と退職日を決定する。法律上では2週間前に退職の意向を伝えていれば退職は可能だが、業務を引き継いだり、長期のプロジェクトに携わっている場合は、余裕を持って退職時期を相談するのが望ましい。
最後は、退職届を提出するのみである。このとき、他人伝に手渡したり、上司の机に置くなどするのは避けるべきである。確実に、自分で上司に手渡すこと。では、退職届はどのようにして書けばよいのだろうか?
退職届は白い無地の封筒に入れて提出するのがふさわしい。茶封筒は事務的な目的で使うものなので、改まった用件には中身が透けないような白封筒を使おう。封筒の表面には「退職届」、裏面には「部署、名前」を明記する。退職届は一般的に、横書きよりも縦書きのほうが多い。退職届のフォーマットは基本的に次のようになっている。
①はじめの行の中央に「退職届」と書く。
②2行後の下に、「私議、」または「私事、」と記す。
③本文の退職理由はどんな理由であっても「一身上の都合」でよい。退職日を明記して 提出日を記す。インターネットで検索すると、テンプレートがたくさんあるだろう。
④自分の部署と名前を書いて、捺印する。
⑤宛名は会社の最高責任者にする。
退職届を書く際は、黒いボールペンまたは万年筆で書くこと。鉛筆やシャープペンシルなど消えてしまうものは避けた方がよい。用紙は、A4が無難だろう。
”どうせやめる会社”であっても、やめるまでがその会社の会社員である。退職の際にもビジネスマナーを知って、円満に終わりたいものである。
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