就活生の悩みの種「オワハラ」 毅然とした対応こそ効果的
2017.03.27
現在、「いやがらせ」を意味する「ハラスメント」に関連した単語を目にする機会が増えています。一例をあげると「パワハラ」や「セクハラ」、「モラハラ」などがありますが、最近では「オワハラ」という単語も目にするようになりました。
「オワハラ」とは、どのようなことを指すのでしょうか。また、オワハラが広がりつつある背景や、オワハラの手法、そして、オワハラを受けた場合の対策について紹介していきます。
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「オワハラ」とは、「就活終われハラスメント」の略語です。具体的に説明すると、就職活動を行う学生に対し、企業の採用担当者が内定を事前に通知しつつ、他社の就職活動を行わないように迫ることです。
オワハラの問題点は、学生の就職活動を強制的に終わらせようとする点です。その背景は、少子高齢化に伴う人手不足にあります。多くの企業では人手不足が深刻化しており、予定数の人材を確保するために、時に度が過ぎた行為に出る場合があります。
また、2018年卒の選考開始は6月からとなっていますが、企業調査等を実施する株式会社ディスコの調査によると、6月以前に面接の実施を予定している企業は8割を超える結果となっています。
前倒しで面接を実施した企業は、学生を必ず確保しておきたいと考えるほか、スケジュール通り6月に面接を実施した企業は、今後、新たな学生の応募が少ないと判断し、採用した学生を確保したいと考えるのです。
企業間における人材確保が過熱していることにより、オワハラが激しさを増している状況となっているのです。
それでは、オワハラはどのように行われるのでしょうか。
大きく分けると3つのパターンがあります。1つ目は、採用担当者から「就職活動を終わるように」と直接迫られるパターン、2つ目は、間接的な手段で、次の就職活動ができないように持ち込むパターン、3つ目は、内定後に、食事会や懇親会を実施するパターンです。
1つ目のパターンは、採用担当者に面接中に言われるケースが多く、しかも、命令口調できつく言われる場合があります。2つ目のパターンの例として、面接回数を増やす、内定者向けの課題を増やすなどして、他社の就職活動ができないように持ち込むケースがあります。
3つ目のパターンでは、食事会や懇親会を実施することによって、断りづらい状況を作ります。
さまざまなオワハラを受けて、会社の内定を辞退したいと考えている場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
内定を辞退したいなら、自分自身の意志を明確に示すべきです。
入社したくないと感じる会社に振り回されることは、無駄な時間を過ごしていると言っても過言ではありません。内定を断るなら、早い段階で断りましょう。そうすることにより、お互いにとっての損失が少なくなります。
また、内定を断ることで、採用担当者が高圧的な態度に出たらどうしよう、と心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その点については、心配無用です。なぜなら、職業を選ぶ自由は、日本国憲法第22条第1項に「職業選択の自由」として定められているからです。
これから社会人となる方こそ、断固たる姿勢で明確に意志表示し、自分自身の人生を勝ち取っていきましょう。
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