部下の育成はどうすればいいの?育成とモチベーション方法
2015.06.15
部下の育成と言うのは悩ましいものだと思います。自分がまだ未熟なのに部下を育成するなんて…と考えることも有るかもしれません。
マクレガーのx・y論、マズローの5段階欲求、などのモチベーションに関する理論や各種のコーチング技法の本、また古来から有る故事や名言なども含め部下の育成やモチベーションに関するものは多く存在します。それはそれで参考となるものだと思います。
例えば春秋時代の斉の宰相「管仲」の「衣食足たりて礼節を知る」は含蓄を含んだ言葉だと言えます。
国に財多ければ、則ち遠き者来たり、地辟挙すれば、則ち民、留処す。倉廩実ちて則ち礼節を知しり、衣食足りて則ち栄辱を知る
と言うのが本文ですが、意訳すれば国に財が多く土地が開墾されていれば人が集まり、環境が整えばモラルやモラール、モチベーションも高くなるというところでしょうか。
この名言を部下育成という観点から解釈すれば、決して部下を手取り足取り育てるということではなく、その環境を整えることにより部下はモチベーションを保ち育つということだと言えるでしょう。マクレガーのx・y論、マズローの5段階欲求にも通じるところがあります。
部下育成は仕事のやり方を教えるのではなく、仕事の方向性や方針を明らかにして自然とやる気が出る環境を整えるというところに肝があるのでは無いでしょうか。
人事部などから渡されたスケジュールに従って漫然とただ管理のためだけにOJTやOFF/JTをしていませんでしょうか。特にOJTは実際の仕事を見せる上で重要な研修ですが、ただ見せるだけでは(同行させるだけでは)あまり意味の無いことだと思います。
逆に不安を煽るという逆効果を生むことさえあります。OFF/JTと適切に組み合わせながら部下とこまめに面談し、悩みを聞き指導するということが必要だと思います。特に新入社員の場合は仕事自体に大きな不安を抱えているでしょうから一層その重要性は大きいと考えます。
「教える事を理解していなければ教えることは出来ない」とも「教えながら自分も学ぶ」というのはよく言われることだと思います。いわゆる相互教育です。決して「教えてやる」といった考え方ではいい結果は生み出さないでしょう。実際指導する側が学ぶことも多々有ると考えます。
部下育成は育つ環境を整えることが肝要です。実のあるOJT、OFF/JTの実施を心がけましょう。
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