出産後の具体的な手続きはどうなるの? 職場復帰でもらえる手当金と復帰後の流れ
2016.09.02
最近では、「男女雇用機会均等法」や「ワーキングバランス」といった言葉が出てきましたが、家計のことを考えて産後復職する女性が多くなっています。
今回は、出産後も働く女性のために「職場復帰の流れ」と「受け取る手当金の種類と金額」を説明していきましょう。
(画像はイメージです)
出産後、職場復帰する流れは次のようになっています。
1.出産
2.出産手当金の書類を会社に提出
3.育休開始
4.出産手当金支給
5.育児休業給付金支給
6.次回の育児休業給付金の申請書を提出
7.以後、2ヶ月ごとに育児休業給付金給付
8.半年後〜幼稚園入園
9.復帰
基本的に、復帰するまで会社に出向くことはありません。
モデルで活躍しているSHELLYさんは、出産後”わずか3ヶ月”というスピードで復帰しましたが、一般的には早い人は出産から半年、遅い人では子どもが幼稚園に入園してから職場復帰します。
企業に勤めている女性が出産した場合、以下の様な手当金が受け取れます。
・出産手当一時金
健康保険の被保険者及び被扶養者が出産した時に受け取れる一時金です。
出産手当一時金では、一児につき42万円(産科医療補償制度加入外の医療機関等で出産した場合や、在胎週数22週未満の分娩の場合は40.4万円)がもらえ、出産時の出費の強い味方となります。
・出産手当金
健康保険の被保険者のみとなりますが、出産日の42日前〜56日後の間の賃金の3分の2が貰えるという制度です。
計算方法は単純で、以下のようになります。
(1日あたりの出産手当金の金額)=(支給開始日以前の継続した12ヶ月間の月収を平均した額)÷ 30(日) × 2/3
・育児休業給付金
育児休業給付金とは、雇用保険に加入している、育児休業前の2年間のうち11日以上働いた月が12ヶ月以上あるなどといった複数の条件を満たせば、出産8週間後(産休終了後)から子どもが1歳(特別な理由がある場合、最長1歳6ヶ月)になるまでの育児休業中に受け取れる給付金のことです。
育児休業給付金の金額は、出産180日目までは月給67%、そこから受給終了までの期間は月給の50%となっています。
この制度も、育児休暇中の収入減期間には助かるものなので、ぜひ活用したいところです。しかし、給付は書類提出から2〜5ヶ月後と大きな振れ幅があるため、もし給付が遅れても大きなダメージを受けないよう計画的にやりくりしましょう。
さらに産前産後休業中は、社会保険の保障は続いたまま社会保険料の支払いも免除されます。
ただし、免除されるためには日本年金機構のホームページから“産前産後休業取得者申出書”を取得し勤務先の管轄となる年金事務所へ提出する必要があります。産休をとる際には必ず会社に書類を提出して、会社側ともよく話し合いをしておきましょう。
出産前後の期間は、女性の体に負担が掛かりやすいだけでなく、おなかの赤ちゃんにとってはとても大切な時期。だからこそ、お金の心配はなるべくしたくないものです。
国から経済的支援を受けられる制度が整っていますので、これらの制度をしっかりと理解した上で、上手に活用しましょう。
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