うつも療養に入る? 精神的な病の療養種類一覧と対策!
2016.09.01
昔に比べ、忙しくなった現代社会では身近に迫ってくるうつ病。また、働く人であればブラック企業問題などでそれ以外にも精神疾患にかかる割合も多くなってきています。
今回は、うつ病が療養として認められる理由と、うつ病以外の精神疾患について、そして病に冒される前にできる精神疾患対策を紹介します。
(画像はイメージです)
冒頭でも申したように、現代の働く私たちは、うつ病をはじめとする精神疾患と隣り合わせです。
このような精神疾患は、仕事のストレスや過労が大きな原因になっているケースが多く、一旦仕事から離れることがいちはやく病気を治すポイントとなってきます。
とはいえ現実を考えたときに、うつ病を患うまで働いてきた人が「仕事を休むなんて考えられない」と思うのも無理はありません。
しかし、うつ病のまま仕事を続けることに比べて、「休職して療養する」と決意してしまったほうがメリットが大きいように思えます。
休職したときのデメリットは、休職中収入が減ること、休職しなかった同期に比べれば社内キャリアに影響する恐れがあるということがあります。
対して休職するメリットは、休職中も収入は手当によってゼロではなくなること、自分の時間がつくれること、だんだん仕事に意欲的になってきていつでも職場に戻る権利があること、うつ病が劇的に快方に向かうということがあります。
休職したい、と思えるようになった場合、まずは自分が勤める会社の就業規則を確認してみましょう。多くの場合、従業員が病気やケガを負って働けなくなったときには、一定期間休むことができる制度があります。もちろんこの制度では、うつ病も病気として認められます。
うつ病で療養に入る場合、ほとんどの会社では療養する際は医師の診断書が必要です。休職願に合わせて医師の診断書を提出するようにしましょう。
誰しもがかかってしまう恐れのある精神疾患には、うつ病の他にもたくさんある。ここではそれらの病名と症状を紹介します。
・適応障害
うつ病と親子の関係のような病気で、うつ病の一歩手前の病気と言えます。症状としては、情緒面での不安定や行動面では暴飲暴食、飲み過ぎ、ケンカ、無謀な運転などといった症状が見られます。
「なんか情緒が不安定だし、行動が変になってきたぞ」と感じたら適応障害を疑って、精神科の医師に掛かかりましょう。
・PTSD
PTSDとは、強烈なストレスやショック体験によって引き起こされる病気です。「震災がきっかけで」「事件・事故がきっかけで」という原因が多いものの、職場でもセクハラやパワハラなどのショックにより発病するリスクがあります。
よくある症状には、「突然フラッシュバックする」「常に神経が張り詰められている」「記憶を呼び起こす場面を避ける」「感覚が麻痺する」などがあります。被害者の会や相談窓口に、まずは相談してみることが重要です。
・統合失調症
うつ病と似ているものの、こちらは幻覚や妄想の症状があったり、会話や行動、意欲に障害があることが特徴です。
この病気は、本人には自覚がなく周囲の人が気づいて初めて発覚することが多く、幻覚や妄想があることが他の精神疾患との違いです。
・睡眠、摂食障害
一見身体の病気だと思われがちな睡眠障害や摂食障害ですが、原因がストレスにある場合は精神疾患とみなされます。
睡眠障害では、不眠や過眠、睡眠リズムの問題、いびき、睡眠時の異常行動などの症状があります。また摂食障害では、拒食や過食が症状に挙げられます。
ちなみに、「ADHD」や「アスペルガー症候群(AS)」などといった発達障がいを精神疾患に入れることもあるものの、一般的には精神疾患ではなく「精神障がい」で先天的な障がいと見なされます。
精神疾患に掛からないようにするには、基本的に「ストレスを溜めすぎない」のが一番の対策です。
休日は思いっきり遊んだり、趣味を持ち楽しんだり、小さなごほうびを自分に与えたりして、日頃の生活にON・OFFをつけるようにしましょう。
この他、調子が悪くなってきたら「医者にかかる」「転職先を探す」など、小さな兆候を見逃さず、大事になる前に対処をすることも重要です。
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