労働契約書は絶対に見なくてはだめ!必要事項と書類一覧

2015.04.08
あまり内容を確認されない書類:労働契約書

正社員、派遣社員、アルバイト等、会社と契約して働く場合、労働契約書(雇用契約書)が渡され、内容を十分に確認したのち、サインをします。しかし、この労働契約書の内容を確認しないまま(理解しないまま)、必要事項だけ記入して、会社に提出する方がほとんどです。

目は通しているけれど、内容を理解していないそういった状況で労働をしているとトラブルに発展してしまう場合が多々あります。もしくは、不当なことを言われたとしても、何も考えずにそれが当たり前のように思ってしまうことも…。

そのため、しっかりと内容を確認したのち契約を結ぶのがベストですが、硬い文章を読むのが苦手という方は、特に問題に発展しやすいところをまとめましたので、実際に労働契約書を出された場合には、参考にしてください。

労働契約書は、ここを中心に目を通せ!

労働者として一番気になるところは、契約形態、働き始めの日付と賃金、そして労働時間、そして勤務先あたりでしょうか。また、出来る限り長く働きたいという願いもあるので、期間や退職に関する記載も目を通しておいた方がいいです。

以下のようなトラブルをよく聞きます。

・希望していた場所で働けると思ったら勤務先は違っていた。もしくは、ある程度勤務したら別のところに移動させられた。

・仕事が終わらないから、残業をするが残業代はでない。

・業績が悪化している(予算が取れない)からと言って、退職勧告を受けた。

・各種保険に関して、入っていると思ったら入っていなかった。

トラブルがないことが一番ですが、起こってしまった時に確認するのが労働契約書ですので、事前にしっかりと理解しておくことが無難です。理解しておくことで、ただ単純に受け入れるのではなく、しっかりと労働者の主張を伝えることができます。

契約形態に関しては、雇用に関する書類一覧を知っておくといいですね。

会社に提出する労働誓約書の効力

しっかり労働契約書を提出するのが一般的ですが、実際のところ口頭での取り決めでも成立してしまいます。

しかし、時間が経つにつれて『言った、言わない』の問題に発展していく必要があるので、書面という形で残します。形式は様々で、文章としてしっかり書かれているものから、項目ごと表にまとまっているものもあります。

双方の同意が必要なため、あいまいなところは無しにして、お互いしっかりと理解したうえで契約書にサインしてください。その中にも印鑑を求めるものあれば、求めないものもあります。

労働基準法では、サインや印鑑を必要とする定めがないため自由ですが、気持ちよく働くためにはあった方が無難ですね。

まとめ

会社によって、出される労働契約書は様々ですが、基本的な書類の効力は一緒です。

相手からの契約を受け入れるのがほとんどだと思いますが、自分の身を守るためにもある程度労働契約書を知っておくといいですね。

雛型やサンプルは、今では簡単に手に入れることができるので、実際相手から提示されている内容や意味を知っておくと、他の書式に変換したらどうなるのか、必要事項に対しての漏れはないのかなど知ることができます。

つい、さらっと流しがちな労働契約書ですが、労働者側も理解したうえで契約を締結してくださいね。

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細田正信
細田正信