管理職は何を見ないといけないの?
2015.05.20
始めて管理職になった時には戸惑いもあるだろうと思います。漠然と考えても何をしていいのか分からないことが多いと思います。基本はまず誰が何を期待しているかを考えることでしょう。
今の会社組織では年功序列がかなり薄れて自動的に管理職になるといったケースは少なくなっているのではないでしょうか。会社には新しい管理職に対して明確な目的や期待があると考えます。
1つは新しい部署の立ち上げということがあるでしょう。新規業務の立ち上げなどには組織や業務内容の精査も含まれ、まだ基礎のできていない新人管理職のがいきなり任されることは少ないかもしれません。同様に組織の立て直しを新人管理職に期待するのも少々荷が重いかもしれません。
多くの場合前任管理職の異動という形で管理職に登用されるケースが多いと思います。内部からの昇格だと仕事の内容や部下の把握は比較的スムーズにできるでしょう。
多くの場合自分が上司でもあり部下でもあるわけですが考えれば何を部下が期待しているのかが分かると思います。部下の期待は基本的には部下自身の仕事をやりやすくしてくれる管理職の行動や上部や外部との折衝にあるでしょう。
また上司に口出しされて仕事がやりにくくなった経験を誰でも持っていると思います。一般職と管理職ではその役割に差があると考えてください。舞台で演技をする役者は一般職で管理職は黒子だと心得ていたほうがいいでしょう。
また、スポーツの世界で良い監督が必ずしもいいプレーヤーだったとは限りません。管理職でもそれは同じことです。その部署のスーパーマンである必要はありませんが部下の仕事内容や考え方を理解しておき、場面に応じたアドバイスを与えるのも管理職の仕事です。
基本的に部下の手柄は部下の手柄で部署の失敗は管理職の失敗ぐらいに考えておかないとスムーズに仕事の運営ができないかもしれません。
管理職には通常ある程度の人事権や決裁権限が与えられます。また労務管理という仕事も付随してきます。
労務管理にあたっては何よりも公平を旨とする姿勢が必要だと心得てください。公平さを欠くとその部署に必ず不和が生じます。部下に甘くということではなく基本的には信賞必罰を心得ておくことが肝心だと考えます。
管理職は会社や部下の求めるものを考えながら行動する必要があります。管理職は基本的に管理が仕事で黒子だと考えてください。労務管理は公平を旨としてください。
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