残業は断れるものなの?断る正当な理由と断れないケースと断った場合の懲罰

2015.04.29
残業できないから変えたはずが…

育児と仕事の両立をするために、残業の多い正社員をやめて派遣社員やバイト、パートに切り替えるママさんも多くいます。

とはいえ繁忙期になるとどうしても残業を頼まれることが多々あることでしょう。

「定時に上がりたいから派遣社員になったのに、これじゃ変わらない!かといって残業拒否したらそれがきっかけで契約更新できなくなったらどうしよう…」なんて思いながら、いやいや時間外勤務を続けている方もいるのではないでしょうか?

「わからないから」や「仕方ないから」ではなくもう少し詳しい知識を得て、勤務に役立ててみましょう。

派遣だから残業をやらなくていい

そもそも正社員は残業を多くするもので、派遣社員は残業が少なくていいものという考え方は間違っています。

派遣社員の業務は雇用契約書にそって行われるものですので、仮に残業に関する項目が「1日5時間、1ヶ月45時間以内とする」といった記載がされているなら従わなければいけません。

業務を強制されている!と思う方もいますが、元々の契約に従っての指示なので、会社としては契約書でOKとなっているから指示を出しただけなのです。

もし、断った場合は懲戒を受ける、最悪の場合解雇の可能性があります。

ただしこれは「正当な理由もなく会社の業務命令に従わない」と判断されるからであって、きちんとした理由があれば残業を断ることができます。

残業命令を断る事ができる正当な理由

正当な理由とだけ聞くととても曖昧なものに感じますが、ざっくりと3種類の理由があります。

1つ目は嫌がらせ目的のもの。2つ目は残業命令自体が法律違反なもの。

そして育児に追われる働くママさんに最も重要な3つ目の理由は
会社側の事情と労働者側の事情を比較考慮して労働者側の事情の方が重要であると考えられるもの。

なので、極論をいえば「今日は息子の学校が午前授業の日。一人で寂しがってるから早く帰りたい」というのも会社の判断によっては残業を断る理由として成立するのです。

逆に会社によっては「親が交通事故にまきこまれた!」なんていう時でも断れない可能性もあります。

まとめ

「最終的にはどうすればいいの!」と悩みますよね。結論からいうと会社ときちんと話し合い、お互いの事情を考慮してすり合わせしていくことが重要です。

結局のところ、会社側としても社員が定着しないのは避けたいところですし、働きやすい職場になれば社員のモチベーションも上がりますし、みなさんに気持よく働いてほしいと思っています。

両者がよくなるよう、前もって話しておくなり、不満があったら提示してみることをお勧めします。

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細田正信
細田正信