夜眠るときの寝室 真っ暗かあかりをつけた状態 どっちがいい?

2024.04.26

夜になって寝室で眠りにつくとき、照明の明るさはどのようにしていますか? 常夜灯をつけて眠る人や完全に真っ暗にして眠る人、あるいは電気がついて明るい状態のまま眠ってしまう人もいるのではないでしょうか。

眠るときの照明の明るさをどのようにするかは人それぞれ異なりますが、睡眠の質を高めて翌朝にスッキリと目覚めるためにも、眠りにつきやすい寝室の明るさについて理解しておきましょう。

眠るときに適した明るさ・暗さの程度は?

眠るときの寝室の照明は「暗い方が眠りやすい」という人もいれば「明るい方が眠りやすい」という人もいることでしょう。

眠りにつくことができれば、暗くても明るくても差しつかえはありませんが、どちらかといえば眠るときには暗めの方が適しています。その理由としてあげられるのが「メラトニン」というホルモンです。

メラトニンは睡眠に関連するホルモンで、太陽の光を浴びているときは分泌が止まり、夜になってあたりが暗くなると分泌されやすくなる性質があります。

つまり、あたりを暗めにしているときほどメラトニンの分泌量が増えて眠気を感じやすくなります。

真っ暗だと不安に感じる場合は常夜灯をつける

暗い方がメラトニンの分泌量が増えて眠気を感じやすくなるとはいえ、完全に真っ暗にすると不安に感じてしまいがちです。

特に、不安な状態になると交感神経が優位になり、目がさえて眠れなくなってしまうこともあります。

眠りにつきやすくするためには、豆電球などの常夜灯を点灯させておくことが効果的です。常夜灯をつけていれば、わずかなあかりによってまわりの状態が見えるため安心感があります。

また、常夜灯は暖色系のものを多く見かけますが、その理由は、暖色系のものはリラックス効果があるためです。それにより、常夜灯の落ち着いた色合いによって眠りにつきやすくなります。

寝室に適している「間接照明」

寝室に適したものとして「間接照明」があります。間接照明とは、反射光によって室内を照らす照明のことです。

間接照明の例としては、テーブルなどに置く「テーブルライト」、ベッドのそばに置く「ベッドサイドランプ」、床面に置くタイプで高さのある「フロアライト」などがあります。

これらのライトには、電球のまわりに「ランプシェード」と呼ばれる傘のような形をしたものが覆われています。電球の光がランプシェードに反射することにより、柔らかい雰囲気の光を放つため、室内が落ち着いた雰囲気となります。

なお、天井から吊り下げるタイプの照明や天井に取り付けるシーリングライトは「直接照明」と呼ばれます。直接照明とは、床面などに直接光が当たる状態の照明を指します。

間接照明はインテリアライトとして活用!

間接照明はインテリアライトとしても活用できます。

たとえば、ベッドのそばにベッドサイドランプが置いてあると、ランプの種類によっては落ち着きある雰囲気をかもし出したり、またはかわいらしく感じられたりします。

そして、ベッドサイドランプが放つ光が柔らかく感じられると、リラックスした雰囲気となって心地よい眠りにつきやすくなります。

このように、間接照明をインテリアのひとつとして置くだけで、気持ちが安らぐ空間になることでしょう。

まとめ

寝室で眠りにつきやすくするためには、常夜灯をつけてほのかに明るくしておくことが効果的です。

人間は、夜になって暗くなると「メラトニン」と呼ばれるホルモンが分泌されますが、完全に暗い状態では不安を感じて眠りにくくなります。そのため、周囲が見える程度のわずかなあかりがあると眠りやすくなります。

また、眠りの効果を高める方法として、間接照明を利用する方法もあります。間接照明は、ランプシェードの中で光が反射して柔らかい雰囲気の光を放つため、室内が落ち着いた雰囲気となりリラックス効果が期待できます。

なお、眠りやすくなるための室内の明るさは人それぞれ異なります。室内の明るさを眠りやすい状態に調整しながら、ゆったりできる環境のもとで眠りについてみましょう。

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