寒暖差疲労とは?部屋の温度や気温差に注意しよう

2024.03.03

「なんだか体が重たい」「今日はやけにイライラする」このように、原因が特定できない不調で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
体の不調の原因には、天気が大きくかかわっている場合があります。

本記事では、寒暖差疲労や気象病について解説していきます。
寒暖差がもたらす体調不良や、その改善方法についても紹介しますのでぜひ参考にしてください。

寒暖差疲労とは

寒暖差疲労とは、寒暖差が大きいことで自律神経が乱れ疲労を感じる症状のことです。寒暖差疲労や寒暖差アレルギーなど気温や気圧、湿度の変化が原因で起こる体の不調をまとめて「気象病」といいます。

人間には、体内環境を一定に保とうとする機能である恒常性が備わっており、恒常性は自律神経によって維持されています。寒暖差疲労は、大きな寒暖差で自律神経の働きが活発化し、たくさんのエネルギーを消費することで、体に疲労が蓄積してしまい引き起こる不調です。

温度差に適応できているうちは何の問題もありませんが、対応できない寒暖差疲労の状態となると、体や精神面においてさまざまな不調があらわれます。

寒暖差疲労であらわれる不調

寒暖差疲労による不調は、大きく以下の2つに分けられます。

・肉体的不調
・精神的不調

肉体的不調は、頭痛やめまい、肩こりなどの症状が一般的です。自律神経の働きが活発化することで、疲労が蓄積し症状があらわれます。

一方で、精神的不調は自律神経の乱れにより、イライラや不安感など精神的ダメージを受けやすくなります。

寒暖差疲労が発症しやすいのはどんなとき?

寒暖差疲労の症状があらわれやすいタイミングは、以下の3つです。

・低気圧の日
・湿度の高い日
・寒暖差が大きい日

このような天気の日は、頭痛やめまいなどの症状があらわれやすいです。

雨が降る前や台風など気圧が低い日は、気圧の変化を内耳で感知し脳の自律神経へ伝達します。低気圧で不調があらわれる方は、内耳のセンサーが非常に繊細であり過剰に反応してしまうことで、自律神経の乱れにつながっています。

梅雨時期や雨の日など湿度が高い日は、体温調節を行うための発汗が上手くいかず、不調があらわれる方が多いです。

このように、寒暖差以外にも気圧や湿度の変化により寒暖差疲労の症状があらわれる場合もあります。天気による体の不調を引き起こしやすい場合は、日ごろから天気予報などをこまめに確認するなど対策が必要です。

寒暖差疲労による不調の改善方法

寒暖差疲労は放置しても改善することは難しいため、対策を心掛けて上手く付き合っていく必要があります。

寒暖差疲労による不調の改善方法は、以下の6つが有効的です。

・バランスのよい食事をとる
・質のよい睡眠をとる
・適度な運動を行う
・お風呂にゆっくりとつかる
・温度差を小さくする
・耳まわりをマッサージ

寒暖差疲労を軽減するには、自律神経を整えることが重要です。日の光を浴びてバランスのよい食事をとり、お風呂にゆっくりつかり質のよい睡眠をとるなど、体内時計を正しくすることが自律神経を整える第一歩となります。

他にも、寒暖差疲労を起こさないためには、温度差を小さくすることも大切です。具体的には、気温差が7℃以上の変化があると寒暖差疲労が起こりやすいといわれています。エアコンの活用や服装による温度のコントロールで1日の温度差を小さくすると、寒暖差疲労のリスクを軽減することができます。

また、気圧の変化で体調不良が起こりやすい場合は、耳まわりを温めたりマッサージしたりするのも効果的です。

まとめ

温度や気圧、湿度の変化による体調不良は、自律神経の乱れから起こることが多いです。規則正しい生活を送ることで、自律神経が整い寒暖差疲労の改善につながります。

改善方法を行っても不調があらわれる場合は、無理せずに専門機関を受診するとよいでしょう。

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高野勤一
高野勤一